8話 ページ10
授業参観当日。
今日はナルトとサスケの授業が見れるんだというドキドキと、他のお母さんお父さんに対するドキドキで眠れなくって寝不足。
でも全然元気だもんね!
昨日はサスケの家だったので、サスケを先に送り出してからゆっくりと支度をする。
生徒は先に登校するのだ。
何日も前から決めていた白いブラウスとロングスカートを着て、髪を整え、化粧を施す。
余談だが、この服の下にはいつもの忍服も着ている。いつ何が起こるかわからないからね、備えて置かなくては。
いつもより少しでも大人っぽく見えるように頑張った。だって、私一人の問題じゃないから。
私が何かおかしなことをしてしまったら、それが原因でナルトとサスケがいじめられてしまうかもしれない。ただでさえ、私たちはこの里で弱い立場なのに.....
想像して背筋がゾッとしたのを誤魔化すように、靴を履いて足早に家を後にした。
アカデミーに着くと、授業開始数分前で、ほとんどの保護者が揃っていた。
参観できる授業は手裏剣。サスケがよく褒められたと言っていたから、とっても楽しみにしていたんだ!
校庭に出ると、懐かしい風景が広がる。
ああ、私もここに通っていたんだ...思えば、今世で一番幸せだったかもしれない。
イタチはいつも一番で、二番は私。ミコトさんやフガクさんはとてもよくしてくれて、授業参観の時にはイタチだけでなく、私のことも見に来てくれた。
私が「イタチはすごいね」って言うと、イタチは決まって少しだけまゆをさげて「そんなことはないさ、Aだって、ちゃんと当たっているだろう」って頭を撫でてくれた。
なんて、感傷に浸っていると、どこからか大きな声で呼ばれた。
「姉ちゃーーーん!」
「わっ、ナルト!びっくりしたなぁ、急に飛びついたら危ないでしょ」
「へへっ、姉ちゃんが来てくれて嬉しいってばよ!」
満面の笑みをこぼすナルトの頭を撫でると、嬉しそうに頬ずりする。かわいいなあ、全く。
サスケはどこだろう、ぐるりとあたりを見渡すと、少し離れたところでこちらを見ていた。
サスケはナルトと何故か仲が悪いので、こちらに近づいてはこない。ニコッと笑って手を振れば、気恥ずかしそうに片手を上げそっぽをむいてしまった。
「よーし、それじゃあ授業を始めるぞ!全員的の前に集合!」
イルカ先生の号令でみんな集まりだした。ナルトも名残惜しそうに離れると、「ちゃんと俺のこと見ててくれってばよ!」と駆けて行った。
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紗菜 - 続き、待ってます。 (2022年12月13日 23時) (レス) id: c2a2213ca9 (このIDを非表示/違反報告)
ワス - 応援してます(˘ω˘ ) (2022年2月7日 9時) (レス) @page47 id: f51baff03e (このIDを非表示/違反報告)
がー(プロフ) - もう大好きです!絶対続編読みたいです!もうやばいで大好きいいいいいいい!!! (2019年9月26日 0時) (レス) id: 8eb0f6b23c (このIDを非表示/違反報告)
センカ(プロフ) - 心さん» コメントありがとうございます!おもしろいと言っていただけて本当に嬉しいです!とてもやる気が湧いてきました! (2019年6月14日 19時) (レス) id: f204811481 (このIDを非表示/違反報告)
心(プロフ) - 初コメ失礼します。とても面白いです。更新頑張ってください! (2019年6月13日 7時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:センカ | 作成日時:2018年10月21日 18時