～恋離～ (ページ3)

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弐話ページ3

『はぁ、どうしてなんだろう』

誰もいない探偵社の室内でうずくまる

(今頃、他の女の人の所にいってるのかな...？)

そう思うと、じわりと涙が出てくる

すると部屋のドアが開き、誰かが顔を覗かせる

────────────────乱歩さん

「あれー、雪菜どうしたの？」

『い、いえ何でもありません！！』

「ふーんあ、太宰なら下にいるぞ」

『そうですか...
あの！太宰さんの他に誰か...」

「敦がいるけど？」

『そう...ですか』
安堵したため息と共に先程の緊張が少しだけ抜ける

乱歩さんは、いつの間にかどこかへいってしまった

そうだ下の喫茶に行こう
太宰さんと話をしよう

私は勇気を出して一歩を踏み出した

────────今、思えばあの時行かなければ良かった─────────