SHARK...~君が消えた日~

Episode.15 ページ16

私、あんまりこういう所、慣れてないけど...

一加さんが居るなら、大丈夫か。




私は少し大人びたヒールを履き、
人が集まっている所へと目を向けた。




「A」
「海くん、?」
「ちゃんと見とけよ。」

「あっ...うん。」




私は、ふいに海くんに声をかけられたために
あっさりとした返事しかできなかった。



私は後ろの方の壁に凭れかかって、海くんのギターの弦に触れる指を見つめた





和月とはやっぱり、違うな。


もう少ししゅっとしてるもん
和月の方が。



海くんの出番が来たのかな?
ステージにスポットライトが当たる。


黒いスーツに身を包み、ギターを持っている人たちと海くんがステージに上がる。




軽く挨拶をし、引き始めようとしたその時、_______________







「俺のバンド名乗ってんじゃねえよ！」


倉田さんが、がつがつと遠慮もなく
ステージに上がり、ざわざわしている会場に...









「うるせえ！！」



その時の一加さんの目は何にも変えられない。




倉田さんへの期待の眼差しと、和月との共通点をさがすような目だった。

Episode.16→←Episode.14

ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキーナンバー

8

ラッキーアルファベット

X

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す