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( Nozomu . K )
小瀧「 なんでお前がAのこと知ってんねん 」
『 この間望と出かけてるところ見たの 』
事の始まりは最悪だった
同じサーフィンインストラクターの子が
怖い顔で俺に話しかけて来たから
何かと思えばAのことで身の危機を感じた
もともと束縛の強いやつで
彼女でもないのに彼女ヅラをして
俺が他の女の子と喋ると
絶対に喋らないでとやきもちを妬く
これが彼女だったら可愛いものだが
彼女じゃなければ申し訳ないが可愛くない
小瀧「 ほんで? 何が言いたいん? 」
『 あの子と住むのやめて 』
小瀧「 それは無理やわ
別にその子と同棲してるわけじゃないし 」
『 あの子がどうなってもいいの? 』
小瀧「 は? 」
『 そうね 、まず呑みに行こう? 』
小瀧「 それやったら一旦考えてくれんねんな 」
『 もちろん 』
その夜 、呑みに行って強い酒を飲まされた
俺の記憶には何も残ってなくて
翌朝目覚めたときには自分の部屋のベッドに横たわっていた
神ちゃんに事の成り行きを説明すると
のんちゃんも大変やったね 、とりあえずAに害が及ばないといいけど
と俺とAの2人を心配してくれる返答が来た
最近夜が遅いのもそいつと呑んでいたからであって
呑み中ではずっとAのことばっかりで
何にも頭に入ってこなかった
『 望 、そのピンキーリング 』
小瀧「 ああ 、これか 」
『 私も同じもの持ってるの! 』
小瀧「 なんで持ってるん? 」
『 望も持ってたやつだなあって思って!
これ結構高かったんだよ? 奮発しちゃった!』
小瀧「 お前 、それ特注で作ってもらったやつやのにどうやってお揃いにすんねん 」
『 えっ 、それは 、その … 』
小瀧「 もう 、ええ 、これもやるわ 」
『 待って! 望! 』
小瀧「 追いかけてくんなよ!
俺はお前より大事な人を追いかけんねん! 」
はっ 、とした
俺がAの誕生日プレゼントであげたとき
Aは目に涙を浮かべて喜んでくれたのに
こんな簡単に手放すわけがない
肌身離さずつけてくれたリングを
簡単にあいつにあげるわけがない
きっと 、あの女が強引にも取ったんだろう
カウンターの上にざっと諭吉を2枚置き
おしゃれなバーから一目散に出て
Aに電話をかけた
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綾 香(プロフ) - るんちゃんまん。さん» コメントに気づかず申し訳ございません! リクエストの件 、了解致しました! ありがとうございます!助かります!(^_^) (2019年5月15日 20時) (レス) id: 8e44b59e11 (このIDを非表示/違反報告)
るんちゃんまん。(プロフ) - リクエストです!些細なことで、かみしげVS女の子で喧嘩しちゃってしばらく気まずくなっちゃうけど最後仲直りするようなお話が読みたいです!いつも楽しく読ませてもらってます。これからも更新頑張ってください! (2019年5月6日 22時) (レス) id: 080aa07571 (このIDを非表示/違反報告)
綾 香(プロフ) - りのんさん» ありがとうございます! コメントのお陰で頑張れます! (^_^) (2019年5月3日 17時) (レス) id: 8e44b59e11 (このIDを非表示/違反報告)
りのん - とってもおもしろかったです!これからも頑張って下さい (2019年4月30日 22時) (レス) id: 9387c43d47 (このIDを非表示/違反報告)
綾 香(プロフ) - 聖生さん» わざわざコメントありがとうございます!好きって言ってもらえるととても嬉しいです (;_;) (2019年4月26日 20時) (レス) id: 8e44b59e11 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:綾 香 | 作成日時:2019年4月21日 19時