35.俺、天罰下ってます/J ページ36
『…潤、潤、起きろ｡
シーシーの時間だぞ』
『ん〜、しょうたん…
やぁら〜、ねむねむなのぉ…』
『またおねしょしたら気持ち悪いでしょ？
だから起きて｡
ね？
厠に行っとこう？』
『しょうたん、ちゅき…』
｢そんでむにゃむにゃしながらまた寝ちゃってさー
もう〜、可愛いんだよ〜
『このままおねしょしてもいっか♪』とさえ思わせる、まさに天使の寝顔なんだよ!｣
｢うわぁ〜、潤君眠たい時『ねむねむ〜』とか言ってたんだぁ〜!
かっわいい〜♪｣
///………｡
｢しかも甘ったれちゃんでさぁ｡
寝る時はいつもおれの指ちゅぱちゅぱして寝んの｡
生えたばっかのちっちゃな歯で甘噛みされるのがさぁ〜
『幸せ』っての？
感じる瞬間だったなぁ〜｣←デレデレ
｢翔ちゃんデレ過ぎ!
顔面崩壊してるよ!
イケメンがブサメンに早変わりだよ〜｣←テンションアゲアゲ
誰か｡
俺の後頭部を思いっきり殴ってくれ｡
一刻も早く気を失いたい｡
何もかも分からなくなってしまいたい｡
出来るなら穴掘ってずっとその中で眠りたい｡
｢もっと聞きたいか？｣
｢聞きたい聞きたい!!
ちゅぱ潤のエピソード、もっとちょうだい!!｣
そりゃあもうこれでもかってくらい
デレた顔一層崩して
翔さんがぷっくりした唇に楽しそうに指を滑らせた｡
｢潤ね？
仮にも犬神の子供なのに…、
気高く誇り高き『神』の称号を戴いてるのに…｣
｢うんうん!｣
『ねぇ、しょうたん…
おしっこ…』
『なぁ、潤｡
いくらなんでもせめて昼間だけでも……
厠くらい一人で行けるようにならないと…』
｢『だって、怖いんだもん…』って!
トイレが怖くて一人で行けないから、結構デカくなるまで、おれが付き添ってやってたんだよなぁ〜｣
｢//………｣
｢潤君可愛い!
めっちゃ可愛い〜!!
ちょっとソレ、ラブリー過ぎるでしょ!?
しかもいつまで『しょうたん』呼びしてたの!?｣
前言撤回｡
俺が殴られるんじゃなくて
今すぐコイツらの頭オモクソ張り倒して
二度と這い出て来れないくらい深い穴掘って
お札張りまくって封印してやる!←涙目
｢アンタ達いい加減に…!｣
腕まくってきゃいきゃい嬉しそうな二人に声張り上げようとした瞬間
｢どいつもこいつも!!
さっきからギャンギャンギャンギャンうるせぇんだよ!!!
いい加減にしやがれ!!!!｣
ドスの効いたニノの声が響き渡った｡
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作者名：あさり
作成日時：2014年12月14日 20時
