ぼくらのおうち｡4～Mｙ sweet home～/気象ﾊﾟﾛﾃﾞｨ (ページ29)

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【Episode4(番外編)　飛縁魔の受難】01.ちゅぱ潤再び/S ページ29

小さな頃の潤はそれはそれは可愛くて

それはそれは手の掛かるお子様だった｡

卵粥のエピソードも

おれの脳内育児日記の中で

強烈な印象と共に輝きを放つエピソードではあるが

成長と共にお昼寝タイムがずれて

真夜中になってもなかなか寝なかった頃の話も

かなり強烈な思い出として残ってる｡

その頃には持ち前の愛くるしさで

既に長屋のトップアイドルにまで昇り詰めていた潤は

でんでん太鼓や積み木、人形といったおもちゃ類から

かすりの着物におぶい紐、草履に黄色の帯におぶい袢纏といった

いわゆる今で言うとこのベビー用品まで

長屋の住人の皆さんから貢いで貰い

何不自由なく生活していた｡←お古を貰った

毎朝必ず長屋の真ん中の井戸端で

近所のお由美さんとお美代さんに潤は捕まる｡

｢ねーねー、潤ちゃん｣

｢あい！｣

｢きゃ～、この拙い返事がまた堪らないねぇ～｣

｢朝一で潤ちゃんの『あい!』聞くと、一日頑張ろうって思えるもの～

ね～、潤ちゃん♪
潤ちゃんは可愛いもんねぇ～｣

｢あい!｣←にゃぱ

｢｢//可愛い～｣｣

当り前だ｡

誰の子だと思ってる｡

おれが毎日手塩にかけて育ててる子だぞ？

最近じゃ卵粥だけじゃなく

野菜の煮付けも食べられるようになって(←お隣さんのおすそわけ)

棒っきれみたいだった手足もむちむちになり

幼児特有の手首の筋まで出来てきた｡

血色もよく、頬も林檎のように赤くて

可愛いことこの上ない｡

潤の可愛さは、この長屋だけで収まる筈がない｡

今のこの愛くるしさの前では、例え天下人と言えどひれ伏すだろう｡

潤の可愛さは、

この江戸の街を

いや、日本国を

いやいや、

世界すら制するんだ!←親バカ