２４５ ページ7
*
『ねぇ､君｡君だよ君｡ちょっと良さげな服着てる少年くん｡』
男の子の後を追っかけてると彼は路地裏を曲がり､騒音から少し離れた場所まで来た｡
ビクッと肩が動いて､ゆっくりとこちらを振り向く｡その顔は青ざめており､恐怖やらが支配していた｡
『あー､いや､別に怪しい者ではないんだけれど………』
そう言い終わるよりも先にカチャリという音がした｡目の前の少年が震える手で銃口をこちらに向けている｡
息遣いも荒く､顔も青い｡慣れていないんだな｡いや､こんな小さな男の子が銃を握る事に慣れてる方がおかしいか｡
そんな事を思ってるとパンッという乾いた音がした｡
『あっぶねー｡』
見聞色の覇気が使えていなかったら顔面もろ食らってた｡見聞色便利だな､見聞色様々じゃねーか｡
『待って待って!怪しい者じゃないってば!!』
｢う､嘘を言え!ここから先には行かせないぞ!!｣
『タンマ､マンマ!!お､落ち着け少年!!下手な鉄砲を撃つでない!』
｢うるさい!!｣
『聞く耳なしかよ!ちょっ､ちょっと!話し合おうって!!平和的に物事を解決してこうよ!!いきなり発砲ってどこの野蛮人だよ!!』
少年が先程口にしていた"ここから先は行かせない"というのも聞いなるが､今はそれどころではない｡この少年､内気な子かと思ったが違った｡
だがしかし､こんな少年相手に手こずる私ではないのだ｡下手な鉄砲のおかげで彼と距離を縮めるのは容易かった｡ひょいと銃を取り上げて一人胸を撫で下ろした｡
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 527人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
三枝(プロフ) - 星猫さん» 了解です！ (2021年2月3日 4時) (
レス) id: 077184ce48 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 桜髪の天使の少女【ワンピース】が出来ました。 (2021年2月2日 22時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
三枝(プロフ) - 星猫さん» ONEPIECE､ブラクロ､FAIRYTAIL､呪術廻戦､Dグレ､ハイキュー……知識が多いのはこれくらいです｡ (2021年2月2日 17時) (レス) id: 077184ce48 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 知ってるアニメは何ですか？ (2021年2月2日 16時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
三枝(プロフ) - 星猫さん» なるほど､分かりました！了解です。 (2021年1月30日 12時) (レス) id: 077184ce48 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：三枝 | 作成日時：2021年1月24日 18時
