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*
そんな事を内心で一通り思ってると､前から本を抱えて､ぐずぐずと泣きながら歩く女の子｡
彼女に私も美男子(笑)も気付いた｡どうも子供が泣いてると無視できないタチのようで､声をかけようとした｡
その時､私よりも先に声をかけた者が一人｡隣にいた美男子(笑)である｡
｢おや､どうしたんだい?お嬢さん｡そんなに泣いていては可愛らしいお顔が台無しだ｡｣
『どこぞのホストみたいな声のかけ方やめぇ｡』
どこから取り出したのか知らないバラを咥えながら女の子の涙を拭う｡
そんな彼の後ろで死んだ魚の様な目で見つめる16歳児｡
……何この絵面｡
そうしたかと思ってると次の瞬間､バラをむしゃむしゃと丸かぶり｡美男子なんて呼ばれてるのに残念な事この上ないな｡
『いきなり三枚目臭爆発させんなし｡さてはあれだな?ギャグ枠だな?』
｢後ろ､さっきからうるさいぞ｡｣
*
涙目ではあるが､とりあえず泣き止んだ女の子と共に近くの公園まで来た｡ベンチに座り､彼女の話を聞けば､所謂いじめにあったらしい｡
彼女には夢があった｡小説家になるという夢が｡だが､悲しいことに彼女は文才というものが無いらしい｡
それを自覚済みで､書いてる小説は数多くあれど､誰にも読ませたことが無い｡その小説の一つを同じ学校に通う男の子に読まれからかわれたと､そういう事である｡
『ふーん､これを君が書いたの｡』
女の子の持っていた本……いやいや､ノートの中身をペラペラと読む｡
｢全く､君はデリカシーというものが無いのか?この少女は､自分の小説を勝手に読まれた上にからかわれたばかりなんだぞ｡｣
まぁ､確かに､その直後に人に読まれたら嫌だわな｡
そんな美男子(笑)の言葉を無視して中身を読み進める｡
隣では再び泣き始めた女の子に手を焼く美男子(笑)
『女性の扱いは慣れてないの?』
｢小さな女性には慣れてないんだ｡｣
『娘の反抗期なんて耐えられないタイプの父親だな｡』
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三枝(プロフ) - 星猫さん» 了解です！ (2021年2月3日 4時) (
レス) id: 077184ce48 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 桜髪の天使の少女【ワンピース】が出来ました。 (2021年2月2日 22時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
三枝(プロフ) - 星猫さん» ONEPIECE､ブラクロ､FAIRYTAIL､呪術廻戦､Dグレ､ハイキュー……知識が多いのはこれくらいです｡ (2021年2月2日 17時) (レス) id: 077184ce48 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 知ってるアニメは何ですか？ (2021年2月2日 16時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
三枝(プロフ) - 星猫さん» なるほど､分かりました！了解です。 (2021年1月30日 12時) (レス) id: 077184ce48 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三枝 | 作成日時：2021年1月24日 18時
