貴方がいないと os ページ22
『マンちゃーん！』
彼を呼んだ声は空に消える。そうだ。昨日喧嘩したんだった、と思い出す。
喧嘩のきっかけはとても些細なことで、でも私達にはとても大きなことだった。どちらにも非はあるものの意地っ張りに定評がある私達は互いに謝ろうとはせず、結局マンちゃんの｢頭冷やしてくる｣という一言で一旦戦いの幕は閉じた。
しかし夜が開けてもマンちゃんは帰ってこず、今を迎え、私は現在誰もいないリビングに1人佇んでいる。
『とりあえず、紅茶。』
マンちゃんと住み始めてから日課になっていた朝の紅茶。どんなに忙しい朝もマンちゃんとこの時間を過ごすことが私の一日を決めるほど重要なものになっていた。
『紅茶、どこにあるんだっけ。』
そうだ。いつも紅茶はマンちゃんが出していてくれたから場所が分からない。
しゅんしゅんとお湯が湧いた音が聞こえる。あぁ、この熱湯はどうしようか。
火をとめ、いつもの場所に座る。
なんだかとても
『寒いなぁ。』
私の中でオスマンの存在がこれだけ大きいものだったとは思いもしなかった。この前読んだ小説に｢大切なものは失って初めて気付く｣なんて書かれてたけど、こういうことか。
どうしても彼に会いたくて、どうしても彼と一緒にいたくて。決心した私は電話帳から彼の名前を探し出し、かけた。
………でない。
やはり私に愛想をつかしてしまったのだろうか。
3回ほどかけた電話は1度も繋がることなく、ディスプレイは彼の名前だけを写し続けていた。
だらん、と腕を落とし携帯を放る。そこまでしてやっと自分の愚かさに気がついた。
意地なんて張らずに謝っていれば、あの時引き止めていれば。今が変わってたのかな。
涙が出てきた。今わたしを笑うやつはきっと怪我をするだろう。
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作者です〜この度中編が完結しましたので宣伝を…
http://uranai.nosv.org/u.php/novel/yumemiru77/
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紗音(プロフ) - ただのら民@ピーたーさん» 名義変わりまして紗音と申します。SAN値チェック！ファンブル！！！感想！！！ありがとうございます！！！！がんばりやす！！！ (2020年6月4日 22時) (
レス) id: 49310bd778 (このIDを非表示/違反報告)
ただのら民@ピーたー - しゅきﾊｧﾄ GM(shp)「あー…はい、この声を聞いたカノンさん、きのこ（em推し） さん、SAN値チェック…はい、1D100で。 …はい！好きです←ﾁｮｳｼﾉﾝﾅ 頑張ってくだせぇ、姉御！←ｱﾀｵｶ あっやめて石投げないでアーーーーーーーーーーーーー！？ (2020年6月4日 20時) (レス) id: a37e444ba1 (このIDを非表示/違反報告)
カノン(プロフ) - きのこ(em推し)さん» ありがとうございます！！少しずつネタが思いついたら投稿するんで見てってください(´∀｀) (2019年11月26日 10時) (レス) id: 49310bd778 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(em推し) - 大好きです 応援してます(*´ω｀) (2019年11月26日 8時) (レス) id: 4906f728aa (このIDを非表示/違反報告)
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