検索窓
今日:15 hit、昨日:5 hit、合計:7,620 hit

.*・゚ .゚・*. ページ9

宮殿に居るは翠と紅の青年。
今日は、翠がかけた魔法により花清(かせい)家の末娘が魔界(此方)にやって来る日。
宮殿内はやけに騒がしい。


う「さかた!もうすぐA来る!」

さ「待って!!ジャケットと手袋見つからん!!どこ!!」

う「早くしろ!」

さ「そんなこと言われても……あ、うらさんの魔法で時間止めてや!そしたら探す時間増えるやろ!」

う「…それだと俺以外の奴の時間止まるからお前動けないだろ。」

さ「そうやん!じゃあ俺がかければ…ってできないー!!」

う「魔力磨いてないからだろ。俺は知らん。」

さ「そんなこと言わんでや〜泣」


刻一刻と迫り、その刻は来た。


貴「すみませーん。誰か居ませんかー?」

う「来た。おい、」

さ「任せて。」


さかたと呼ばれた紅が、Aに魔法をかける。


う·さ「最高のworld()を。」

う「いくぞ。」


うらさんと呼ばれた翠が、キイィと扉を開ける。


う·さ「いらっしゃいませ、お姫様。お待ちしていましたよ。」


平静を装う二人だが、Aの姿に目も心も奪われたことは言うまでもない。


う「さあ、参りましょう。」


左の彼は恭しく手をとり、


さ「永遠のジルバの始まりです。」


右の彼は妖艶に腰に手を回す。



終わらない夜が、幕を開けた。



翠紅(彼ら)とAのジルバ。
踊ったことのないAは、何度も彼らの足を踏んでしまう。


貴「ご、ごめんなさい!」

う「いえ、初めてですもんね。私に任せて下さい。」


翠の彼が、頼もしげに微笑む。
Aは、徐々にこの音楽と踊りに慣れていく。

二人を眺めていた紅が、ふとAの足元を見る。
どこか覚束ない足は、真っ白で透き通っている。


さ「こちらをどうぞ。」

.*・゚ .゚・*.→←.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.0/10 (9 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
35人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

名奈(プロフ) - くっきぃさん» いや全然頭良くないよ(^ω^;) (2021年8月22日 16時) (レス) id: 6f1fe19d18 (このIDを非表示/違反報告)
くっきぃ(プロフ) - 名奈さん» いえいえー!そうなんだ!頭が良いのが作品にでてくるわそりゃ笑 (2021年8月22日 14時) (レス) id: 02e0ed7159 (このIDを非表示/違反報告)
名奈(プロフ) - くっきぃさん» ありがとう〜!遅くなってもコメントしてくれるだけで嬉しいよ!受験期に"present"の意味全然覚えられなくて、覚えようと頑張った思い入れのある単語だったから採用した!笑 (2021年8月19日 20時) (レス) id: 60f88b3dc2 (このIDを非表示/違反報告)
くっきぃ(プロフ) - 完結おめでとうーー!遅くなってごめんね。名奈ちゃんの書く話色んな意味が込められてて読んでて楽しい! (2021年8月19日 19時) (レス) id: 02e0ed7159 (このIDを非表示/違反報告)
名奈(プロフ) - くっきぃさん» いえいえ!ほんと!?それならよかったー!こちらこそよろしくね(*´∀`)ノ (2021年3月27日 19時) (レス) id: 6f1fe19d18 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:名奈 | 作成日時:2021年3月23日 8時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。