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紅がみせる今夜の
真っ白な空間を、色とりどりの華が染める。
まるで、彼女を
やって来たAの右足には靴がない。
そういえばと先日の出来事を思い出した紅が、
そして、少しずつ歩んで来るAを紅玉の瞳に捉え、声を掛ける。
さ「お待ちしておりましたよ、お姫様。」
其処に構える白馬をそのままに、Aの方へ足を進める。
片足しか履いていない足では歩きにくいだろうから。
コトッ
さ「…うん、サイズも大丈夫ですね。お綺麗です。」
硝子の靴を履いたAを見上げ、熱っぽい視線を向けて告げるその姿は、まるで本物の王子のよう。
さ「白も華やかで良いですが、水色も綺麗ですね。貴方の肌がより魅力的に見えます。」
Aの肌に触れたい衝動を必死に抑える紅は、髪ならと口付ける。
さ「では、参りましょう。」
あの日と同じように彼女の腰に手を回し、Aの手を引いて白馬の元へ戻る。
先に跨った彼が、彼女の手をとり乗せる。
紅がAを後ろから抱きしめるような形になり、彼は手綱を握る。
さ「城まで。」
ゆっくりと歩き出した馬に驚きながら、そっと彼に体重を預けるのだった。
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名奈(プロフ) - くっきぃさん» いや全然頭良くないよ(^ω^;) (2021年8月22日 16時) (レス) id: 6f1fe19d18 (このIDを非表示/違反報告)
くっきぃ(プロフ) - 名奈さん» いえいえー!そうなんだ!頭が良いのが作品にでてくるわそりゃ笑 (2021年8月22日 14時) (レス) id: 02e0ed7159 (このIDを非表示/違反報告)
名奈(プロフ) - くっきぃさん» ありがとう〜!遅くなってもコメントしてくれるだけで嬉しいよ!受験期に"present"の意味全然覚えられなくて、覚えようと頑張った思い入れのある単語だったから採用した!笑 (2021年8月19日 20時) (レス) id: 60f88b3dc2 (このIDを非表示/違反報告)
くっきぃ(プロフ) - 完結おめでとうーー!遅くなってごめんね。名奈ちゃんの書く話色んな意味が込められてて読んでて楽しい! (2021年8月19日 19時) (レス) id: 02e0ed7159 (このIDを非表示/違反報告)
名奈(プロフ) - くっきぃさん» いえいえ!ほんと!?それならよかったー!こちらこそよろしくね(*´∀`)ノ (2021年3月27日 19時) (レス) id: 6f1fe19d18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:名奈 | 作成日時:2021年3月23日 8時