【urt】Present Night【skt】

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skt side

無性にプリンが食べたくなった。

それだけのために部屋着のまま家を出、近くのコンビニへ向かった。今はその帰り。
新商品が出たとのことだから買ってみた。万が一口に合わなかった時のために、いつも食べてるスタンダードのも買った。


「♪」


プリンで嬉しくなる俺ってちょろいなって、自分でも思う笑
でも好きだし嬉しいんやもん！いいやんな！？


ウキウキした気分で歩いていると、視界にAちゃんが入る。
前にすれ違った時とは違い、今日は少し苦しそうに見える。


「……Aさん？」


近づいて声をかける。


貴「…あ、さからさん……」


酔っているのだろうか。舌が回っていない。
そんなAちゃんもかわいくて仕方ない。


「大丈夫ですか？」

貴「ちょっと飲みすぎて、足に、力が入んないです…」


眠いのか、ぽわぽわした様子のAちゃん。


「支えますから、家まで送りましょうか？」


そう言ったが反応がない。
顔を覗くと、眠りに落ちていることが分かった。いや、さっきまで起きてたのに寝るの早すぎでしょ。

どうしようかと考える。
家まで送る？でも家どこか知らないしな…。
じゃあ俺ん家連れて帰る？でも部屋汚いしなー。
それに、女の子からして近所で助けたって理由だけで家に上げられるのは嫌なんじゃ…

否定的な考えしか浮かばないが、うらさんの居ない状況(此処)でしか出来ないことが頭を過ぎる。


――チャンスは、今しかない。


そう思った俺は、優しくAちゃんを抱え家に帰った。

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