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urt side
初めて人間を
それもそのはず。なんせ魔界に人間を入れることは違反だからな。バレたらただじゃ済まないだろう。
「楽しんでもらえたかなー…」
ダンス(というか運動全般)が苦手なのは知ってたが、最後には楽しそうに踊ってくれてたし、所々Aから幸せのフェロモンを感じた。きっと楽しんでくれたに違いない。
思い出しただけでにやけてしまう。
これからいっぱい
さ「何笑ってんねん、きも」
今の俺には、さかたの発言なんてどうってことないのだ。
☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆
貴「おはようございます。」
金曜日なのもあってか、今日のAはいつもより生き生きしているように感じられる。
ありがたいことに、この会社は週休二日制がしっかり守られている。
給料が良くてしっかり休めるなんて、環境が整いすぎている。
俺の空腹が、あっという間に過ぎた午前を知らせる。
Aの方を見ると、軽く息をついている。
「お疲れ様。すごい捗ってるみたいだね。」
貴「うん。なんか、金曜日ってだけで頑張れる笑」
「わかる笑」
Aがじっと俺の顔を見る。
え、俺顔に何かついてるかな。
貴「……昨日、ちゃんと寝れなかったの?」
「…………え?何で?」
貴「…なんか、疲れが取れてないように見える。」
「んなことねーよ。Aは優しいな。」
貴「……まあ、渉が大丈夫ならいいんだけど。明日明後日、ちゃんと休んでね。」
「お前もお母さんみたいなことしてんじゃん笑笑」
貴「お母さんみたいなこと…?なんかあったっけ?」
昨日のことを覚えていないAに、少し心臓が跳ねる。
「いや、昨日別れる時俺がAのこと心配したら、お母さんみたいって言ってたじゃん笑」
貴「………そうだっけ、」
やはり覚えてない様子だ。
これは少し、まずいのでは……
貴「あ!!ちょっと渉!!!」
「……何。あんま大声出さないで欲しいんだけど。」
貴「ちょっと話したいことあるから、外出よ。」
Aは俺の手を引いて歩き出す。
こんなのも悪くないな、なんて。
Aに連れられやって来た屋上には、俺ら以外誰も居ない。
意外と穴場なんだよなー、いいとこなのに。まあ、人が居ても困るけど。
「んで、話って何だよ。」
Aは、先程買ってやったサンドイッチの封を開けながら話し出す。
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名奈(プロフ) - くっきぃさん» いや全然頭良くないよ(^ω^;) (2021年8月22日 16時) (レス) id: 6f1fe19d18 (このIDを非表示/違反報告)
くっきぃ(プロフ) - 名奈さん» いえいえー!そうなんだ!頭が良いのが作品にでてくるわそりゃ笑 (2021年8月22日 14時) (レス) id: 02e0ed7159 (このIDを非表示/違反報告)
名奈(プロフ) - くっきぃさん» ありがとう〜!遅くなってもコメントしてくれるだけで嬉しいよ!受験期に"present"の意味全然覚えられなくて、覚えようと頑張った思い入れのある単語だったから採用した!笑 (2021年8月19日 20時) (レス) id: 60f88b3dc2 (このIDを非表示/違反報告)
くっきぃ(プロフ) - 完結おめでとうーー!遅くなってごめんね。名奈ちゃんの書く話色んな意味が込められてて読んでて楽しい! (2021年8月19日 19時) (レス) id: 02e0ed7159 (このIDを非表示/違反報告)
名奈(プロフ) - くっきぃさん» いえいえ!ほんと!?それならよかったー!こちらこそよろしくね(*´∀`)ノ (2021年3月27日 19時) (レス) id: 6f1fe19d18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:名奈 | 作成日時:2021年3月23日 8時