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「あ、いた...」
楽器やさんの奥にあるスタジオ。
ちらっとドアから見ると大倉がドラムを叩いている。
あぁ見るとあいつかっこいいな。いつもグータラだけど。
差し入れの大判焼きとか買ってきちゃった。
とりあえず10個。大倉たくさん食うから。
いつ入ればいいかオロオロしてるとなんだかみんなで談笑しはじめてるから入ることにした。
「練習中すいません、差し入れもってきましたーー」
「あ、Aちゃんや！！！」
はぁ！丸山先輩じゃ！ベース持ってる姿すてき！かっこよすぎ！
「おつかれさまですー」
「は？A？なんでおるん？お前」
「え、すばるくん知り合いなんすか！」
亮ちゃんがびっくりしたように声をあげる。
知り合いもなにも...
「妹や」
そう、わたしの兄のすばる。
この人、またバンドやってんのか...
この楽器屋見ておかしいなと思ったんだよ。
兄ちゃんのバイト先だわと思って。
「「「えー！！！！」」」
と声をあげたのは亮ちゃん、丸山先輩、大倉の3人。大倉に至っては口をアワアワさせている。
「お前、なんか汗くさいな」
兄ちゃんはわたしの周りをクンクン鼻で嗅いでいる。そして、くせぇと一言。
「兄ちゃん、なにしてんの」
「いや、それはおれの台詞や」
「Aちゃん、すばるくんの妹なん？？」
「あーそうです。まぁ血は繋がってませんけど」
「余計なこと言わんでええねん」
「ごめんごめん」
そう。わたしは、渋谷すばるとは血は繋がっていなくて、彼の母親の再婚相手の連れ子である。血は繋がってないのに、わたしのことを本当の娘、妹のように可愛がってくれたすばる母とすばるに感謝している。
「てか、なに？大学の友達なん？」
「そう、丸山先輩はサークルの先輩で、亮ちゃん大倉章ちゃんはいつも一緒にいるよ」
「そうなんや」
とゆーか、さっきから他の3人はボーッとしている。なんかしゃべって！！！
あ、大倉はたぶん...
「大倉、大判焼あるけどい」
「いる。食う」
はやっ
食べ物の話出すと早いんだから。
「カスタードどれや」
「あ、これ」
「ありがとう」
他の呆然としているふたりにも大判焼をわたすと、我に返ったらしい。
そんなに衝撃なのか？？？
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あけ(プロフ) - ∞青薔薇∞さん» 見に来てくれてありがとう〜！もっとバクバクさせるようにがんばるね← (2017年9月20日 17時) (
レス) id: a71eee39fa (このIDを非表示/違反報告)
∞青薔薇∞(プロフ) - こっちも見に来ましたあぁぁぁ！もう既にこれからの展開が気になって心臓バクバクしてるよ！？ (2017年9月20日 17時) (レス) id: ad98f1df92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あけ | 作者ホームページ：
作成日時：2017年9月20日 11時
