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「わたし、なれませんか？」
「え？」
「このナナコさんが言っている、辛さや痛みを共有してくれる人に...なれませんか？」
「Aちゃん」
丸山くんは涙を拭いてわたしの名前を呼ぶと。
すごく、すごく、優しい顔をして微笑み。
「もうなってるよ」
「へ？」
「Aちゃん、約束してくれへんかな？」
「え？」
「辛いことあったら絶対俺に話して」
「じゃぁわたしも」
「わたしの前で無理に笑うのだけはやめてください」
と、わたしが丸山くんに向かって微笑んだ。
いつも笑っている明るいマルちゃんだけど。
せめて。せめて。わたしのまえでは。
無理に笑わなくていい。
「...」
ふたりで目があって、お互いプッと笑う。
そして。
丸山くんはそっと。そっと。
優しく、わたしにキスをしてくれた。
唇が自然に離れると。
「お互い、約束やで」
と、指切りげんまん。
そして、丸山くんがわたしにまたキスしようとした瞬間。
♪〜
わたしの携帯がなった。
「出てええよ///」
「ごめんなさい...」
「もしもし？Aちゃん？」
楓さんだった。
「わたしたち、そろそろ帰るけど？」
「あ...」
「うん？！なに、丸山くんになんかされた？！」
「いや、別に...」
「で、どうだったの？」
「へ？」
「とぼけても無駄よ〜」
「あ、あの無事に...」
「え、ほんと？！やったー」
まだ最後まで言ってないのに楓さん、歓喜。
後ろから草野の声も聞こえる。
「じゃ、今日は丸山くんと帰りなさい。じゃ」
切るの早い...
.
.
「楓さん？」
「あ、はい...」
「そっか」
「俺らも帰るか送るよ」
「すいません」
わたしたちも駐車場まで歩く、
だいぶ人もいなくなっていた。
二人でならんで歩けるのがうれしくて。
「手繋ぐか！」
といってわたしの手をとり。
「恋人つなぎ！」
と言ってわたしの指を絡ませ、歩き出す、
「恋人...」
「そやで〜恋人！」
いや、声でかいわ...
「Aちゃんとこうやって恋人同士になったってことかぁ。俺、実感ないな〜」
わたしも全く実感ない...
これ夢かな...
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けい(プロフ) - みっきーさん» 嬉しいお言葉！ありがとうございます！！！！ (2017年4月2日 12時) (
レス) id: 47497ac860 (このIDを非表示/違反報告)
みっきー - 毎回楽しみに読ませてもらってます！甘すぎず淡白すぎず、というこの雰囲気がとても好きです(*^▽^*)更新頑張って下さい♪ (2017年4月1日 23時) (レス) id: d2db1c1cd8 (このIDを非表示/違反報告)
けい(プロフ) - あいさん» ありがとうございます。頑張って更新します！この作品もラストスパートなので最後までお楽しみいただけたら嬉しいです。 (2017年4月1日 17時) (レス) id: f33ec1c327 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 楽しませてもらってます！！更新お待ちしてます！！ (2017年4月1日 15時) (レス) id: 45050e68b8 (このIDを非表示/違反報告)
けい(プロフ) - たかこさん» あ、ホントですか？泣くとこあったかな...?笑 (2017年4月1日 14時) (レス) id: 47497ac860 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：けい | 作成日時：2017年3月25日 22時
