東京タワーの夜に【橙】

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1回目のバーでの出会いは偶然だった。









2回目のわたしの職場に来たのも...あれも偶然？だよね？








3回目の合コンの相手が亮ちゃんで逃げてきた帰りに偶然...









マルちゃんとは3回も遭遇してるわけで。
ファンでもこんな短期間に大好きな人と3回も遭遇するなんてあるわけない。
遭遇したくても1回も遭遇出来ない人の方が多いに決まっている。









まず。







マルちゃんに遭遇する前の日11月25日。






「真中さんっ！すいません！お待たせしました！」






「あっ、全然大丈夫ですよ」






真中さんとは仕事終わりに飲みに行ったり摺る関係ではあったが、プライベートでお出かけするのは3回目だった。









結局、わたしが大好きな香水の話をずっと聞いてくれて真中さんも香水に興味があるから、デートと言ってもふたりで香水巡り。
わたしはそれが楽しかった。








「あ、あの！真中さん！」





「はい？」





「わたし、真中さんのこと好きになりました...」






自分から告白なんて久しぶりだった。





　
「Aさん...」





「あ、えっと...すいません...」





もちろん気まずい雰囲気に。






「...ごめんなさい...僕はあなたとお付き合いはできません」







「......」






「あなたは俺から見ても魅力的で素敵な女性だと思うし。」







「Aさんには俺なんかよりもっとふさわしい男性がいると思うほんとに」






...。







フラれました。







「すいません。で、でもこれからも上司としてその...」







「うん。それはもちろん」





彼はそう微笑んで去っていった。
わたしよりだいぶ大人だった。







で、このあと。マルちゃんと遭遇したわけで。
真中さんにフラれたことなどどうでもよくなって。




　




ただ。
その真中さんから、今夜飲まないかと誘いが来ている








どこにも断る理由がないので行くことにした。









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上司の真中さんと、職場の後輩奈美ちゃん、そしてまだ出てないですが友達の百合子たゃんの名前を変えれるようにしました。
よかったらお使いくださいね。







ちなみに、この3人はけっこうキーパーソンだと思いますよ(たぶん)

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