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Ryuhei side





「ごめんごめん、お待たせ」




僕が指定した個室のお店に先に入っててもらった。







「あ、いえ...」





「なにのむー?」


 

また、俺を前に緊張してるのかと思ったけどどうやら違うみたい。






「なんかあったん?Aさん?」






「あ、なんでもないです!と、とりあえずビールを...」






「はーい」





今日は、髪を下ろしてるんやな...巻いてるし。新鮮やわ。







「慣れた?生まるちゃんには?笑」





「ま、まったく!」





慣れるわけがないですっ!と言いながら首をブンブン降っている。






「あっ、丸山さん!香水持ってきたんです!」





...。彼女はゴソゴソとかばんのなかを探し始めた。







あれ。








「Aさん」






「は、はい?」





「泣いてた?」





彼女の目は赤い。たぶん、俺が来る前ここで泣いてたんやろうなと思った。






「な、泣いてませんっ!」





「ふふ、分かりやすいな。まるちゃんに隠し事はなしやで?」






「...あ、いや、えっと...」






彼女が、そう言いながら首もとを掻いていたんやけど。






そこには赤い痕。キスマークや...。
彼氏に知らない間につけられたんやな。







「丸山さんは...」







「好きな人と夢、どっちを取りますか?」

 





......。








「...難しい質問やなぁ」







...もちろん。






「俺はこの職業やからなぁ、夢かなぁ。」







「ですよね。そう答えると思ってました」







丸山さんにはずっとアイドルでいてほしいからわたし、安心しましたと言った彼女。







「きみは?」






「わたし、、」






「わたし分からなくなりました...」





彼女はそう言うと。







「わたしも前までは夢だったんです」





「でも、初めて好きな人ができて、その人と初めて付き合うことができて...」





 
「正直、分からなくなりました...」








わかったのは。








彼女にとって僕は、ただの応援してる大好きなアーティストなだけで恋愛対象とはちゃう。








彼女は、恋人であるその彼しか見えてない。








結局、アイドルってそーゆーことやんな。



 




ファンと付き合ったことなんてないから、わからなかったけど、俺のことを好きやから恋愛対象にしてくれるんちゃうかと考えてた。








この考えは甘すぎた。

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あけ(プロフ) - ひみささん!コメントありがとうございます!楽しみにしてたなんて嬉しいです☆ロマンチックですよね!東京タワーがどんな感じで出てくるのかも楽しみにして頂けたらと思います(笑) (2017年12月8日 20時) (レス) id: f33ec1c327 (このIDを非表示/違反報告)
ひみさ(プロフ) - 続編楽しみにしてました!東京タワー、ロマンチックですね(*^^*) (2017年12月8日 12時) (レス) id: 2e580a9b8d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あけ | 作者ホームページ:   
作成日時:2017年12月8日 10時

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