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コンビニのバイトはやめたわけではないけど。
大学の友達がここでバイトしてるのもあって掛け持ちということで始めた。
「あ」
こんな偶然あるんだろうか。
コンビニには一切姿を見せなかった村上さんとそれに丸山さん、横山さんの3人。
村上さんとお話するタイミングを完全に失ってしまった...
「Aちゃん、もう上がっていいよー」
「あ、はい！今！おつかれさまでーす」
奨学金を借りて大学に行っているから、バイトはしなくちゃならない。
教科書代や定期代はすべて自分だ。
「あ」
やべ。
ちょっとバイト延びてたら終電逃したわ。親は無理だ...父親は単身赴任。母親は今、実家に帰ってて家にいない。
くそ迷惑だけど幸太郎ぐらいしか頼る人がいない。ここだったらチャリで20分ぐらいで来れるだろうと思ったけど。
幸太郎は、明日土曜日ということで帰省したんじゃなかったけ？
「Aちゃん?」
「ん？」
自分の名前を呼ばれたので振り返ると村上さんがいた。
あれ。わたしが帰るとき確認したらすでに3人はいなかったはずなのに。
「バイト終わり、ですか？」
村上さんはどうやら、うちの居酒屋の隣でタバコを吸っていたみたいで。
「は、はい」
「...」
お互いしばらく黙ったままだったけど、それを破ったのが村上さんで。
「終電逃したん？」
「あ、はい...逃しました...タクシーだとここからバカみたいにお金かかるので漫喫でもいこうかなって」
「なんぼ？」
「へ？」
「こっから家までタクシーでいくら？」
「あっ...えっと」
わたしが住んでるのは都内ではなく県だしタクシーはたぶん無理。
「あ、あかんわ」
「俺、今日に限って財布に3000円しか入ってないわこれじゃ無理やん」
さっき、奢ったから金がない〜！と頭を抱えている村上さん。
「あかん。今日に限ってカードもないわ」
「あ、あの...わたし、漫喫いくんで大丈夫ですよ？？」
村上さんはしばらく考えたのか。
「じゃぁ俺んち来る？」
「へ？」
「あ、変な意味じゃなくて！若い女の子ひとりは危ないし、ほっとかれへんやんか！だからそ
の...」
...。こんな優しい人だっけ？
警戒心とかないのかしら。わたしもしかしたら危ないやつかもしれないのに。
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まるた - 面白かったです！続き楽しみにしてます(o・ω・o) (2018年7月4日 5時) (
レス) id: cf2a0a13a3 (このIDを非表示/違反報告)
あけ(プロフ) - 給食のおばちゃんさん» コメントありがとうございます。おそくなってすいません。そう言ってくれてうれしいです！更新頑張ります^^これからも見ていただけたらうれしいです (2017年12月12日 21時) (レス) id: a71eee39fa (このIDを非表示/違反報告)
給食のおばちゃん - 安くんと丸ちゃんが好きなんやけど、めっちゃ続きが気になるお話です。更新楽しみに待ってます。 (2017年12月10日 20時) (レス) id: 5d96041a5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あけ | 作者ホームページ：
作成日時：2017年11月24日 2時
