30話 ページ31
ここで、説得は成功していると事実を伝えても良いのだろうが……無惨様の機嫌をこそねるのは嫌なので黙っておく。
鳴女「ﾌﾌｯ(2人の痴話喧嘩も見ていて楽しいですし……こうして無残様の説得会議を開いてお話するのも私の楽しみですし)」
A『？』
鳴女「無残様の説得は難しいですが……こうして会議するの、楽しいですよ」
A『ﾌﾌｯ)私もです』
A『鳴女さんと話すのは、楽しいですし』
鳴女「ﾌﾌｯ)私もですよ」
A『……一旦休憩しません？』
鳴女「良いですよ。A様も饅頭食べないんですか？」
A『ｸｽｸｽ)鳴女さんへのお土産ですから』
鳴女「食べてくださいよ、美味しいですよ？」
A『……じゃあ、1つ頂いてもいいですか？』
鳴女「ﾆｺｯ)もちろんです」
A『他にも美味しそうなものがあったので、今度買ってきますね！』
鳴女「ありがとうございます。楽しみにしてますね」
A『ﾌﾌｯ)はい』
A『鳴女さんって、血気術を使うとき以外も琵琶を弾いたりするんですか？』
饅頭を食べ終わるなり、いきなり予想外なことを言われたので少し驚く。
鳴女「まぁ……ほとんどが血気術のときだけですが」
A『なにか、弾いてくれませんか？』
……可愛らしい……なんて思ってしまった。
ぜひ、聞かせてあげたいとまで思ってしまう私はやばいだろうか。
鳴女「ﾌﾌｯ)では……わたしのお気に入りの曲を」
A『ﾆｺｯ)お願いします』
鳴女「あまり期待なさらないでくださいね？」
A『ﾌﾌｯ)期待しちゃいます』
鳴女「ｸｽｸｽ)頑張ります」
なぜか、耳に残っている歌。
いつ覚えたのか、分からないけれど。
勝手に指が動いていく。
なんの曲なのかすら分からないけれど。
……誰かにこうして聞かせることは初めてだった。
少し緊張するけれど……A様が聞いてくれているのが嬉しい。
琵琶を弾いていて、ここまでのんびりと……穏やかな気持ちになるのは初めてじゃないだろうか。
A『……きれいな曲ですね……』
鳴女「なんとなく、覚えているんです。なんの曲なのか、いつこれを覚えたのか……全く分かりませんが」
A『ﾌﾌｯ)きっと、素敵な思い出の曲なんですよ』
鳴女「！………そうかもしれませんね」
………こうしてこの方と一緒にいると、無惨様が惚れ込む理由がよく分かる。
鳴女「A様」
A『？はい』
鳴女「ﾆｺｯ)無惨様と一緒にいて下さり……こうして、私とも色々とお話してくださって、ありがとうございます」
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ちびリス - こゆんちゃんさん» 無惨様って…敬語何ですか…？ はずかしながら、初めて知りました。すみません！！…このまま、敬語抜きで行くと思います。わざわざ言ってくださったのに、すみません！！ (2020年8月14日 15時) (
レス) id: 676aa3962f (このIDを非表示/違反報告)
こゆんちゃん - 無惨様が敬語をはずすとお館様感が……、、でも、話はとっても面白いです！ (2020年8月12日 12時) (レス) id: dfa1a83f80 (このIDを非表示/違反報告)
ちびリス - コノハさん» こちらこそ、コメントしてくれてありがとうございました！ 展開に悩んだりしますが…いい感じに終われるよう、頑張っていきます！ (2020年8月11日 12時) (レス) id: 5f26e80ee4 (このIDを非表示/違反報告)
コノハ - 一緒にいられるなら嬉しいです。返事をかいてくれて有難うございました (2020年8月9日 20時) (レス) id: 231375fc20 (このIDを非表示/違反報告)
ちびリス(プロフ) - コノハさん» 納得できなかったら、どんどん言ってください！！！ (2020年8月6日 17時) (レス) id: eb5ae9646b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちびリス | 作成日時：2020年7月22日 0時
