11話 ページ12
無「結構長く生きてるからね、一度くらいは経験あるさ」
A『そうですか』
無「でも……義務だと思わず……感情的にこういう事をするのはお前が初めてだな」
A『調子がいいことで』
無「クスクス)信じてくれよ」
A『はいはい』
無「ねぇ、A」
A『なんです?』
無「さっきのお義父さんの言葉……自惚れてもいいかのな?」
……………ぶわっと、恥ずかしさが蘇る。
父「……お前が……ここ1年くらいやけに楽しそうだとは思っていたが……」
父「正さんといたからだろう?」
父「家を出るときなんか、特に楽しそうで……」
……………ほんっとに、余計なことを言ってくれたな!!
恥ずかしさのあまり、顔をあげられないでいると……無理矢理、顔をぐいっとあげられた。
A『……………い………良いんじゃ………ないです……か……』
思わず、目をそらしながら答える。
ちらっと見ると………
初めて見るくらい、嬉しそうな顔をしていた。
…………この人………こんな顔するのか。
なんて、思うほど。
もともと、あまり表情の変化がない人だから、驚いた。
のと同時に………嬉しさもこみ上げてくる。
無「素直じゃないのは、Aもじゃないかい?」
A『……そんなことないですよ』
ギュウーッと抱きしめてくる。
A『…なんか…いつもと違いますね』
無「そうかい?」
A『いつもよりも、感情が表に出てきてます』
無「……浮かれてるんだよ、柄にもなく」
A『そうですか……』
なんだか………かわいいと、思ってしまった。
A『クスクス)』
無「なんだよ」
A『クスクス)いいえ、なんでも』
無「なんだ、言え」
A『クスクス)内緒です』
こうして、幸せな結婚生活が始まった。
鳴女said
ベンッ……
琵琶を鳴らし、無惨様を無限城の外へと送りだす。
………最近……無残様の様子がおかしい。
無限城の外へと送り出すのは、決まって浅草の商店街。
もう、浅草の女の人とは別れたと言っていたのに……
今だに、そこへ行き続けている。
それに………機嫌がいいのだ。
恐ろしさを感じるほど。
いつも、無表情か苛ついているか……そのどちらかだと言うのに……
微笑んだりするのだ。
あの、無惨様が。
これは、鬼の間……特に上弦の間でも有名である。
…………物凄く………幸せそうなのだ。
いや、それはとても良いことなのだが……
どうしても、驚いてしまう。
301人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちびリス - こゆんちゃんさん» 無惨様って…敬語何ですか…? はずかしながら、初めて知りました。すみません!!…このまま、敬語抜きで行くと思います。わざわざ言ってくださったのに、すみません!! (2020年8月14日 15時) (レス) id: 676aa3962f (このIDを非表示/違反報告)
こゆんちゃん - 無惨様が敬語をはずすとお館様感が……、、でも、話はとっても面白いです! (2020年8月12日 12時) (レス) id: dfa1a83f80 (このIDを非表示/違反報告)
ちびリス - コノハさん» こちらこそ、コメントしてくれてありがとうございました! 展開に悩んだりしますが…いい感じに終われるよう、頑張っていきます! (2020年8月11日 12時) (レス) id: 5f26e80ee4 (このIDを非表示/違反報告)
コノハ - 一緒にいられるなら嬉しいです。返事をかいてくれて有難うございました (2020年8月9日 20時) (レス) id: 231375fc20 (このIDを非表示/違反報告)
ちびリス(プロフ) - コノハさん» 納得できなかったら、どんどん言ってください!!! (2020年8月6日 17時) (レス) id: eb5ae9646b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ちびリス | 作成日時:2020年7月22日 0時