99話 ページ7
ノーマン「農園周辺の警備は?」
シスター「それは知ってる。大したことないわ」
シスター「発振器に頼って、ろくな人数配置してないし、巡回すらしてないはずよ」
ノーマン「(確かに……前に、塀まで行ったときは静かだった……)」
エマ「(でもこれは多分嘘だ)」
ノーマン「(そんなに甘いはずがない)」
ノーマン「ありがとございました」
シスター「!」
シスター「もういいの?」
ノーマン「はい」
シスター「おやすみなさい」
シスター「……………(賢い子達……嘘が本当か分からない情報にがっついて不用意に尻尾を掴ませたりしない。こいつは、こいつらは、分かっている。証拠を掴ませない限り、私は標的を逃がすしかないと)」
シスター「(でもね……)(フフフ…」
シスター「アハハハハハッ!!)」
ノーマン、エマ「!!?」
シスター「そう、発振器の場所も壊し方も既に突き止めてたの。やるじゃない!!」
ノーマン、エマ「(えっ)」
シスター「なるほどね、色々とよくわかったわ(アハハ…」
エマ「(な…なんで!?質問は、粗方ノーマンと決めた。失言はしてない。なのに、なんで……)」
シスター「言葉だけじゃないのよ、情報は」
エマ、ノーマン「!!!」
シスター「あなた達、言葉には気をつけてた。自分達の知りたいことは何か、私に気取られぬように。質問にも、その聞き方にも、極めて細心の注意を払ってた。偉いわ」
シスター「でも、自分の優位にあぐらかいて油断しすぎ」
シスター「人間はね、その場に立っているだけで情報の固まりなの。態度。目線。まばたき。汗。仕草。瞳孔。脈拍。」
シスター「全てが相手を探るヒントなのよ」
シスター「ハァー)なのに、あなた達ときたら、発振器が耳にあるって分かったのに、触って確かめようとすらしないし、取り出せる段取りついたってのに全然嬉しそうにしないんだもの」
エマ、ノーマン「!!」
エマ「(そうだ!私達も、発振器の場所が分かった時、確かに、触って確かめた…!)」
ぬかった…!
僕らが失言しないのは、既に想定済。
だから、狙い見てたのは僕らの言葉ではなく、自分の言葉に対する僕らの反応!!
シスター「ねぇ」
シスター「ニヤニヤ)なぜわざわざ聞く必要のない発振器について聞いたの?何か、私に隠したい…内緒にしたい事でもあるのかしら?」
ノーマン「コソッ)大丈夫、証拠はまだ何一つ掴まれていない」
エマ「コソッ)うん」
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ちびリス - ほたてさん» ありがとうございます!! お待たせしました!!更新していきたいと思います (2021年3月19日 17時) (レス) id: 8661e139e0 (このIDを非表示/違反報告)
ほたて - すごく面白かったです!頑張ってください (2020年9月22日 20時) (レス) id: e132879f67 (このIDを非表示/違反報告)
ちびリス - ミィさん» ほんとですか!?ありがとうございます!!! スマホが自由に使えなくなってしまって…いつ、続きが描けるか分からないんです!! すみません!!! 更新出来るよう、頑張ります!! (2020年8月14日 15時) (レス) id: 676aa3962f (このIDを非表示/違反報告)
ちびリス - ユウゴさん» わざわざ、コメントありがとうございます!!! スマホを自由に使えなくなってしまって…いつ、更新できるか分からないんです!!すみません!! また、できるよう…頑張ります!! (2020年8月14日 15時) (レス) id: 676aa3962f (このIDを非表示/違反報告)
ミィ - すごく感動できて、考えが素晴らしいと思いました!続きがすごく楽しみです (2020年8月13日 1時) (レス) id: 3a19cdf441 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちびリス | 作成日時:2020年7月11日 19時