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133話 ページ42

レイ「(……おかしい。さっきからシスターの姿が見えない。どこで何をしている?)」

ママ「排除したの」

レイ「え」

ママ「シスター・クローネは排除したの」

レイ「(………は?)」

慌ててシスターの部屋へと確認に行く。

そこには、荷物おろかベッドなどの家具でさえ…何もかもが片付けられていた。

元から、何もなかったかのように。

ママ「要らなくなった。だから排除したの」

ママ「あなたもよ」

レイ「は?」

ママ「取引は今この時を持っておしまい」

レイ「え……俺もクビ!?なんで……ママには俺が必要だろ!?」

レイ「ママは俺を使って…あくまで水面下。間接的に穏やかにエマ達を制御したいはずだ」

ママ「その通りよ」

レイ「俺は上手くやってた。ママにとって…」

ママ「そう……常に使える犬だった。だから、そばに置いてたわ。たとえ、嘘つきの裏切り者でも」

ああ…そうま

レイ「それでも」

怪しまれようとバレてはいないし、たとえ、バレていたって問題ないんだ。

レイ「問題ないはずだろ!?俺が使えれば!!」

俺が使えれば!!

俺を含めて制御できていれば!!

ママ「ええ」

ママ「確かに、あなたに落ち度はない。これは不当解雇よ。私だって残念。想定外」

ママ「あなたのことは最後まで手放したくなかった」

レイ「だったら…!!」

ママ「でも、仕方がないの。事情が変わったのよ」

レイ「!!?」

ママ「これからは、私1人で制御する。ごめんねレイ。私がこれからすることを許してね」









ドン「(今の所合図はない……このまま無事に……)」

ギルダ「!!」

ギルダ「ねぇ、どういうこと!?」

ドン「なっ……」

ドン、ギルダ「(レイから合図がないのにママが出てきた!!)」

ギルダ「一体どうすれば…」

ドン「ギルダ。お前はここにいろ。で、今すぐAに合図しろ」

ギルダ「ドン!?」

ドン「ハウス見てくる!!何かあったら知らせる!!すぐ動け!!」









レイ「くそっ……!!」









ママ「レイ、しばらくそこにいて頂戴。戻ったらちゃんと鍵を開けて出してあげる」

ママ「さて。森を走る2つの信号。速さからしてエマとノーマン。一直線に柵の方へ向かっているわ。下見かしらね」

レイ「気づかれた…!」

ママ「そうだ。薬剤の件はどうともいいわ。あなたが守ってくれるもの。あなたは私を殺させない。あの子達のために。だから、私を封じるのなら100%別の手を使う」

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ちびリス - ほたてさん» ありがとうございます!! お待たせしました!!更新していきたいと思います (2021年3月19日 17時) (レス) id: 8661e139e0 (このIDを非表示/違反報告)
ほたて - すごく面白かったです!頑張ってください (2020年9月22日 20時) (レス) id: e132879f67 (このIDを非表示/違反報告)
ちびリス - ミィさん» ほんとですか!?ありがとうございます!!! スマホが自由に使えなくなってしまって…いつ、続きが描けるか分からないんです!! すみません!!! 更新出来るよう、頑張ります!! (2020年8月14日 15時) (レス) id: 676aa3962f (このIDを非表示/違反報告)
ちびリス - ユウゴさん» わざわざ、コメントありがとうございます!!! スマホを自由に使えなくなってしまって…いつ、更新できるか分からないんです!!すみません!! また、できるよう…頑張ります!! (2020年8月14日 15時) (レス) id: 676aa3962f (このIDを非表示/違反報告)
ミィ - すごく感動できて、考えが素晴らしいと思いました!続きがすごく楽しみです (2020年8月13日 1時) (レス) id: 3a19cdf441 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちびリス | 作成日時:2020年7月11日 19時

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