129話 ページ38
レイsaid
ドン「ニヤニヤ)ほら、レイも褒めてやれって」
レイ「………………」
トントンッとニヤニヤしているドンに肘で小突かれる。
…………こいつ…………段々こういう所ノーマンに似てきたな………
そんなことを思い、ドンをジトリと睨み返す。
ドン「睨むな睨むな」
どうどう、と両手で俺をなだめるドン。
………俺は、猛獣か何かか?
ドン「ほらぁ、みんな言ってるぞ?」
ドンに促され、ノーマン達を見ると顔を赤くしたAに向かってものすごい完璧なスマイルで褒めちぎっているノーマンがいた。
目があったかと思うと、ニヤリと意地の悪い笑みをこちらに向けるノーマン。
本心で褒めたのだろうが……明らかに俺に対して挑発している。
レイ「……あんの野郎……」
ドン「クスクス)ありゃ確信犯だな」
未だにグリグリとエマに頭をこすりつけているAに向かってドンに背中を押されながら歩いていく。
ドン「ニヤニヤ)ほらほらぁ」
ものすごい力で押され、為す術もない。
レイ「(この馬鹿力が)」
背中越しでもニヤニヤしているのがわかる。
内心、ムッとしながらも歩いているとすぐ目の前にエマに抱きついたままのAがいた。
ドン「ニヤニヤ)A〜?髪おろしてんの、似合ってるぞ?なぁ、レーイー」
言いやすいようにこっちに投げかけてきたのだろうが……ニヤニヤしていて、明らかに面白がっているのが分かる。
レイ「(この野郎……)」
言うか渋っていると……ちらりとこちらに目線のみを寄こしたAと目が合った。
うっ……と気持ち後ずさりながらもなんとか口を開く。
レイ「おう…降ろしてても…その…似合ってんじゃねーのか?」
そういった瞬間、Aの顔がブワッと面白いくらいに真っ赤になった。
レイ「!?!?」
それを見て、こっちまで恥ずかしくなる。
A『……熱でもあるわけ?』
レイ「お前が言うな!!」
A『だって…!心臓に悪いじゃない!!』
レイ「恥ずかしがってんじゃねーよ!!こっちまで恥ずかしいだろうが!!」
A『レイが変なこと言うから!!』
レイ「変ってなんだよ!変って!!普通に思ったこと言っただけだろうが!!」
A『〜っ!!だから!!!それが悪いんだって!!!この天然タラシが!!!』
互いの羞恥心からか、いつもよりも軽口の叩き合いが激しく…どんどんヒートアップしていく。
レイ「誰が天然タラシだ!!!」
A『お前だわ!!!』
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ちびリス - ほたてさん» ありがとうございます!! お待たせしました!!更新していきたいと思います (2021年3月19日 17時) (レス) id: 8661e139e0 (このIDを非表示/違反報告)
ほたて - すごく面白かったです!頑張ってください (2020年9月22日 20時) (レス) id: e132879f67 (このIDを非表示/違反報告)
ちびリス - ミィさん» ほんとですか!?ありがとうございます!!! スマホが自由に使えなくなってしまって…いつ、続きが描けるか分からないんです!! すみません!!! 更新出来るよう、頑張ります!! (2020年8月14日 15時) (レス) id: 676aa3962f (このIDを非表示/違反報告)
ちびリス - ユウゴさん» わざわざ、コメントありがとうございます!!! スマホを自由に使えなくなってしまって…いつ、更新できるか分からないんです!!すみません!! また、できるよう…頑張ります!! (2020年8月14日 15時) (レス) id: 676aa3962f (このIDを非表示/違反報告)
ミィ - すごく感動できて、考えが素晴らしいと思いました!続きがすごく楽しみです (2020年8月13日 1時) (レス) id: 3a19cdf441 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちびリス | 作成日時:2020年7月11日 19時