128話 ページ37
A『(このメンバーだし…問題ないか)』
隠さずにありのままの自分を見せ……受け入れてもらったという喜びからか……この日初めて、私は自ら誰かの前で脅し以外で帽子を脱いだ。
髪の毛がふわっと広がるのを感じる。
そっと顔を上げると、驚いたような…それでいて嬉しそうな顔をしたみんながいた。
エマ「フフッ)可愛い」
A『………ん?』
エマ「だーかーら!かわいい!!」
A『え…………何いきなり』
ギルダ「何よ、せっかくこうして見せてくれたんだから感想ぐらい言わせてよね」
A『いや、感想言わせるために脱いだわけじゃ…』
又もや抱きついてくるエマを受け止める。
すると、サラッとイケメンなことを言う奴が1人。
ノーマン「ニコッ)いいね、髪の毛おろしてても似合ってる。まあ、Aはいつでも物凄い綺麗だけど」
え。
ようやく頭で言われたセリフが処理され、意味を理解する。
すると、それが分かったかのように微笑みながら見てくるノーマンとバチッと目があい……急に恥ずかしくなってきた。
ギルダ「A、あれがナチュラルイケメンよ」
A『な…なるほど…』
………こんな事をしてもらいたいがために脱いだわけではないのだが……
そんなことを思いながらも、どこかでレイの感想を待っている自分もいて。
1人で更に恥ずかしくなり思わず顔をエマの肩に埋める。
エマ「フフッ)A、甘えんぼさんだぁ」
ギルダ「ニヤニヤ)恥ずかしいのね?」
ノーマン「クスクス)素直じゃないなぁ」
A「ちょっとそこの2人、黙りなさい」
2人の追い打ちのせいで、どんどん羞恥心が増していく。
A『グリグリグリ)』
エマ「クスクス)A〜?頭ぐりぐりしないで?」
ノーマン、ギルダ「フフッ)照れ屋だねえ」
A『黙れ』
エマ、ノーマン、ギルダ「クスクス)」
そんなことをしている4人をよそに……少し離れたところでは、ドンがレイをこっそり小突いていた。
ギルダ「コソッ)ドン、物凄いグイグイいってるわね」
ノーマン「クスッ)まぁでも…あれくらいしてもらわないと」
ギルダ「フフッ)確かに」
そっと微笑みながらレイのことを影から応援する2人。
苦悶の表情を浮かべる当人を見て、また密かに笑う2人だった。
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ちびリス - ほたてさん» ありがとうございます!! お待たせしました!!更新していきたいと思います (2021年3月19日 17時) (レス) id: 8661e139e0 (このIDを非表示/違反報告)
ほたて - すごく面白かったです!頑張ってください (2020年9月22日 20時) (レス) id: e132879f67 (このIDを非表示/違反報告)
ちびリス - ミィさん» ほんとですか!?ありがとうございます!!! スマホが自由に使えなくなってしまって…いつ、続きが描けるか分からないんです!! すみません!!! 更新出来るよう、頑張ります!! (2020年8月14日 15時) (レス) id: 676aa3962f (このIDを非表示/違反報告)
ちびリス - ユウゴさん» わざわざ、コメントありがとうございます!!! スマホを自由に使えなくなってしまって…いつ、更新できるか分からないんです!!すみません!! また、できるよう…頑張ります!! (2020年8月14日 15時) (レス) id: 676aa3962f (このIDを非表示/違反報告)
ミィ - すごく感動できて、考えが素晴らしいと思いました!続きがすごく楽しみです (2020年8月13日 1時) (レス) id: 3a19cdf441 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちびリス | 作成日時:2020年7月11日 19時