117話 ページ25
A『あのね、理解してないかもしれないけどさ、家族を食べた鬼と同じなんだからね?』
全「!!」
A『なんで、私だけ一人部屋だったかわかる?なんで、部屋から極力出ることを禁止されてたか、分かる?』
A『………皆んなを、食べるかもしれないからだよ』
全「!!」
A『さっきも見たでしょ?どう見ても、人の皮をかぶっているだけの化け物でしょうよ。いつ、暴走するかなんて分からない。みんなを食べないという保証もできない』
A『一緒にいるべきではない。だから、脱獄の時は私が鬼を始末している間に逃げて。作戦だけ、教えてくれればいいから。私のことは、道具だと思ってくれてていい。無理して、近づかなくていい』
エマ「……なんで!そんなこと…!!Aは!優しいから!!」
そう続けようとするエマの言葉を遮るかのようにAは言った。
A『優しくなんかない。私はね、今まで何十人と見殺しにしてきた』
レイ「それは!俺だって!」
A『ついでに、家族も本部に売った』
全「!!?」
ノーマン「……どういう……こと……?」
A『情報をより多く得るためにさ、鬼と仲良くなる必要があった。でも……まぁ、ただの家畜とそう簡単に仲良くできるはずもない。そこで、友達を作る上で、最も簡単なこと……共通の話題を出すこと………その話題として、家族を出した』
A『名前も、首のマイナンバーも、容姿も、性格も、頭の良さも、個人を特定できるすべてのものは排除してる、ペラッペラな内容だけど(クスクス』
ギルダ「それなら……」
A『でも、どんな内容であろうと、どんな目的であろうと、私は、家族を売ったそのことに変わりはない』
A『それにねぇ…シスターのことなんて、殺すとまで脅したし、これから、信用されるくらい仲良くなった鬼の友達を裏切りるつもり……………殺すつもりでいるの』
A『優しさなんて、ない』
ズンッ………
一気に空気が重くなった。
ドン「シスターに殺すって言ったのか……?」
A『うん、言った。人質の件、本部に報告とかしたら、その時点で、本部に通知がいこうと殺すって』
A『クスクス)ちゃんと、言う事聞いてくれたよ』
エマ「…………確かに、全てが良いって言えることではないことは分かった………でも!それ、私達のためなんでしょ??」
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ちびリス - ほたてさん» ありがとうございます!! お待たせしました!!更新していきたいと思います (2021年3月19日 17時) (レス) id: 8661e139e0 (このIDを非表示/違反報告)
ほたて - すごく面白かったです!頑張ってください (2020年9月22日 20時) (レス) id: e132879f67 (このIDを非表示/違反報告)
ちびリス - ミィさん» ほんとですか!?ありがとうございます!!! スマホが自由に使えなくなってしまって…いつ、続きが描けるか分からないんです!! すみません!!! 更新出来るよう、頑張ります!! (2020年8月14日 15時) (レス) id: 676aa3962f (このIDを非表示/違反報告)
ちびリス - ユウゴさん» わざわざ、コメントありがとうございます!!! スマホを自由に使えなくなってしまって…いつ、更新できるか分からないんです!!すみません!! また、できるよう…頑張ります!! (2020年8月14日 15時) (レス) id: 676aa3962f (このIDを非表示/違反報告)
ミィ - すごく感動できて、考えが素晴らしいと思いました!続きがすごく楽しみです (2020年8月13日 1時) (レス) id: 3a19cdf441 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちびリス | 作成日時:2020年7月11日 19時