鬼と人間の子NEW 3

94話 ページ2

ママ「確かにノーマンに錠前破りの真似事が出来たなんて想定していなかったけど。まさか、貴女が留守番の一つも満足にできない無能犬だなんて、思っても見ないじゃない」

レイ「悪かったよ。だから、挽回したろ？内通をして」

レイ「親友も売ったし、シスターの不穏も逐一教えてる」

レイ「報酬は、きっちり貰うよ」

ママ「勿論よ、取引だもの。今取り寄せてる。いつも通り、あと2〜3日で届くわ」









ハウスの正体に気づいたあの日、決めた。

残りの命をどう使うか。

もうすぐ6歳。

この先、最長で6年。

救える命は限られている。

それがこの世の現実だ。

お前らののぞみなんざ知ったこっちゃねぇ。

ノーマンにも、エマにも、Aにも、死へ続く道は選ばせない！！

6年かけた計画、潰されてたまるか！！

レイsaid終わり


ノーマンsaid

エマに、ロープのことどうやって話そう……

よりによって、内通者はレイだからな……

ショックも受けるだろうし、レイからの条件の件もー

エマ「それで？ダミーのロープはどうだったの？情報源は……」

レイ「ああ、アレな、俺」

ノーマン「(えっ！！？)」

レイ「俺がママの内通者です」

エマ「お前かよ！！！」

ザァ…………………

エマ「……………………」

エマ「ごめん……思わずツッコんじゃったけど、ちょっと理解が……」

レイ「ｸｽｸｽ)」

ノーマン「はい！説明させて」









エマ「つまり、内通者って言っても敵じゃなくて、私達のためにずっとママの手下をやってたってこと？」

ノーマン「うん………」

レイ「本当は、門から帰ってきたお前らにすぐ打ち明けるつもりだったんだけど」

レイ「リトルバーニー置いてくるとか、全員で逃げるとか色々予想外が重なって」

エマ「うっ」

ノーマン「(リトルバーニーは、本当に面目次第もない……)」

レイ「ママに気づかれ制御しなくちゃならなくなったし、お前らも無茶して暴走しそう……じゃあ、ここは黙ってどっちも制御しとこうー的な？」

エマ「(的な)」

エマ「つまり、私達のミスをカバーしてくれてたと、そして、全員には裏から止めに走るほど反対してたんだね」

レイ「でも、安心しろ。今は違う。バレちまったし、改めて説得もさせられた。今度こそ全員で逃げるに協力するよ」

ノーマン「………………」

エマ「らしくないね」

エマ「レイは一度曲げなかったことは、二度目以降も絶対曲げることないのに」

ノーマン「………嘘だと思うの？」

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