検索窓
今日:1 hit、昨日:6 hit、合計:176,517 hit

10話 ページ11

父「生まれて、たったの3日だぞ!?お前も、体が辛いだろうに…!!こんな酷い話があるか!」

母「私なら、へっちゃらですよ!!…あの人達にお願いして、この子だけでも助けてもらえないでしょうか…」

父「…無理だろうな。…せめて、クローゼットの中に…」


父「!そうだ!俺の、このペンダントをお守りにしよう。効果があるかはわからないが
…せめて、この子が目を覚ましたときに、1人ではないと、そう思えるように。」

母「ええ。私達の子供ですもの!生命力は、強いですよ!!」

父「あの…こんな時にあれなんだが…実は、決まったんだ。この子の名前。」

母「……フフッ)まあ、仕方ないですよ、3日前ですもの。この子が生まれたの…で、なんなんです?この子の名前。」

父「Aだ。」

母「いいんじゃないですか?私もそれが1番いいと思ってましたし。」

父「え?……………見たのか?」

母「…ええ。20個くらいある候補の中から、さらに5個に絞って……物凄い一生懸命でしたね フフッ)」

父「……言うなよ…てか、バレてたのか…恥ずかしい、な、」

母「フフフッ)」

?「ドンドンドン!!!)開けろ!!!!……ピーターさん、どうします?ドア、破ります?」

ピーター・ラートリー「ああ。それでいい。」

父「だめだ。もう、時間がない。」

母「早く!クローゼットの中に…!」

父「ああ。」

そう言って父は、幼い私と父が、丁寧に書いたのであろう、私の名前が書いてある紙をクローゼットに入れた。

父「頼むぞ…!」

母「どうか、Aを…!守ってください!そして」

父母「1人じゃないと、どんな時でも1人じゃないと思えるよう、悲しい時や辛い時、私達の代わりに支えてやってください」

そう言って、ペンダントを私も上にそっと置いた。

そして、私の頭を優しく撫でながら、

父「ごめんな、A」

母「ごめんね、A」

父母「愛してる、いつまでも」

そう言って、パタンッとクローゼットのドアを閉めた。

父と母は、クローゼットを庇うかのように位置を取り、抱き合っていた。






気がつくと、真っ白な、とても広い空間に1人で立っていた。




すると…………少し離れた所に、ぼんやりと、2つの影が現れた。

だんだんと影が薄くなり、正体があらわになる。









A「………………………………父さん…?母さん…?」

作者より→←9話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.3/10 (88 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
121人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ちびリス(プロフ) - AYANEさん» ありがとうございます!!! (2021年3月19日 17時) (レス) id: 8661e139e0 (このIDを非表示/違反報告)
ちびリス(プロフ) - ほたてさん» ありがとうございます!!最新話の方にもコメント、ありがとうございます!! (2021年3月19日 17時) (レス) id: 8661e139e0 (このIDを非表示/違反報告)
AYANE(プロフ) - 面白かったです。 (2021年1月21日 21時) (レス) id: e17d9ef78c (このIDを非表示/違反報告)
ほたて - すごく面白いです!!頑張ってください、応援しています。 (2020年9月22日 17時) (レス) id: e132879f67 (このIDを非表示/違反報告)
ちびリス - ネギトロ81194さん、ありがとうございます!!嬉しいです!!更新、頑張ります!!やる気スイッチ、入りました笑 (2020年3月8日 1時) (レス) id: 96b6dbc2fc (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ちびリス | 作成日時:2019年12月4日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。