10話 ページ11
父「生まれて、たったの3日だぞ!?お前も、体が辛いだろうに…!!こんな酷い話があるか!」
母「私なら、へっちゃらですよ!!…あの人達にお願いして、この子だけでも助けてもらえないでしょうか…」
父「…無理だろうな。…せめて、クローゼットの中に…」
父「!そうだ!俺の、このペンダントをお守りにしよう。効果があるかはわからないが
…せめて、この子が目を覚ましたときに、1人ではないと、そう思えるように。」
母「ええ。私達の子供ですもの!生命力は、強いですよ!!」
父「あの…こんな時にあれなんだが…実は、決まったんだ。この子の名前。」
母「……フフッ)まあ、仕方ないですよ、3日前ですもの。この子が生まれたの…で、なんなんです?この子の名前。」
父「Aだ。」
母「いいんじゃないですか?私もそれが1番いいと思ってましたし。」
父「え?……………見たのか?」
母「…ええ。20個くらいある候補の中から、さらに5個に絞って……物凄い一生懸命でしたね フフッ)」
父「……言うなよ…てか、バレてたのか…恥ずかしい、な、」
母「フフフッ)」
?「ドンドンドン!!!)開けろ!!!!……ピーターさん、どうします?ドア、破ります?」
ピーター・ラートリー「ああ。それでいい。」
父「だめだ。もう、時間がない。」
母「早く!クローゼットの中に…!」
父「ああ。」
そう言って父は、幼い私と父が、丁寧に書いたのであろう、私の名前が書いてある紙をクローゼットに入れた。
父「頼むぞ…!」
母「どうか、Aを…!守ってください!そして」
父母「1人じゃないと、どんな時でも1人じゃないと思えるよう、悲しい時や辛い時、私達の代わりに支えてやってください」
そう言って、ペンダントを私も上にそっと置いた。
そして、私の頭を優しく撫でながら、
父「ごめんな、A」
母「ごめんね、A」
父母「愛してる、いつまでも」
そう言って、パタンッとクローゼットのドアを閉めた。
父と母は、クローゼットを庇うかのように位置を取り、抱き合っていた。
気がつくと、真っ白な、とても広い空間に1人で立っていた。
すると…………少し離れた所に、ぼんやりと、2つの影が現れた。
だんだんと影が薄くなり、正体があらわになる。
A「………………………………父さん…?母さん…?」
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ちびリス(プロフ) - AYANEさん» ありがとうございます!!! (2021年3月19日 17時) (レス) id: 8661e139e0 (このIDを非表示/違反報告)
ちびリス(プロフ) - ほたてさん» ありがとうございます!!最新話の方にもコメント、ありがとうございます!! (2021年3月19日 17時) (レス) id: 8661e139e0 (このIDを非表示/違反報告)
AYANE(プロフ) - 面白かったです。 (2021年1月21日 21時) (レス) id: e17d9ef78c (このIDを非表示/違反報告)
ほたて - すごく面白いです!!頑張ってください、応援しています。 (2020年9月22日 17時) (レス) id: e132879f67 (このIDを非表示/違反報告)
ちびリス - ネギトロ81194さん、ありがとうございます!!嬉しいです!!更新、頑張ります!!やる気スイッチ、入りました笑 (2020年3月8日 1時) (レス) id: 96b6dbc2fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちびリス | 作成日時:2019年12月4日 18時