妄想最盛期 (ページ49)

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痺れページ49

甘い香りが私を誘う。
鼻を通る匂いの根源が探したくて、強く感じられる方へ足を進める。
辿り着くと、そこには大好きな彼がいた。

「遅いじゃん。」

「んー…」

手を広げて待っててくれた彼の胸に飛び込む。

「ちょっと、苦しいよ笑」

「うーん…」

そんな彼の声などお構いなしに、私は腕の力を強める。

「なーに、今日は甘えたさんなの？」

「んー…」

「さっきからそれしか言わないじゃん笑」

呆れたように笑いつつも、彼も私を抱きしめる腕に力を込めてくれる。
改めて、人の温もりに気づく。

「すきぃ…」

「普段はそんなこと言わないのに笑かわいいね、俺も大好き。」

彼の甘い香りに包まれながら、今度は睡魔が私を呼ぶ。

「…眠いの？」

「ん…」

瞼の重さに耐えられず、私は欲に従った。

「……もう、なんで普段から素直になれないのかな…。」

ひとりごちた彼の言葉が彼女の耳に届くはずもなく、溶けていった。

WORLD'S END 『痺れ』

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今まで何度もこの曲を書こうと思ったことがあるのですが、今日「いいや書いちゃえ」って勢いだけで書きました。
HISASHIの曲好きです(あれ、前にも言ったことあるのでは)。
まあ何回言っても曲への愛は変わらないので。はい！(閉め方が雑)