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本当に彼のことが好きなのか疑問に思うこともあったが、彼と話す時間がとても楽しかったから、彼を好きだと思えた。
でも、きっとそれは、恋に恋してただけなんだ。
彼に別れようと言われた日、何となく察しがついていた。
こんな遠距離じゃ、私たちが付き合っている意味はないと、薄々感じていた。
だから、今、私の右手の薬指のリングには、何の意味もない。
ただ、彼のことを忘れたくないのだ。あの楽しかった日々を、なかったことにしたくないのだ。
いつも、彼を傍に感じていたいのだ。
別れてからも、私は彼が好きだ。
──いや、彼以外目にも入らない。
仕事中は、いつも彼のことを考えてしまう。
彼は、夢である医者になれたのだろうか。
別れてからは、気が引けたため一回もやり取りしていない。だから、彼が夢を叶えられたのかも知らない。
そんな中、ある大きな仕事がやって来た。
それは、とある大型病院の壁に絵を描く、というものだった。
場所は待合室で、「患者さんも付き添いの人も心が暖まるような絵をお願いしたい」とのこと。
今回の仕事の責任者に任命された私は、待合室の雰囲気を見に行くことにした。
実際に待合室を利用する人を見ておく必要があったからだ。
受付に顔を出す。
「すみません、私〇〇会社の者ですが、」
「あ、はい。お話はお伺いしています。少々お待ち下さい。」
そう言って、受付の人は担当の人を呼びに行った。
しかし、確かにこの待合室は暗いな。何となく、負のオーラが漂っているように感じる。
これは、私の絵で明るい雰囲気にしなければならないだろう。
…と考えていたら、先程の受付の人の後ろに、担当だと思われる人が着いてきていたのだが………
「お待たせしました、こちら担当の●●先生です。」
「●●です。お久しぶりですね、Aさん。」
思わぬ再会を果たした。
グロリアス 『初恋はどんな味？』
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お久しぶりです。作者です。
受験に合格できました。おかげで、書類の提出準備や引っ越す準備に追われていて、中々小説を書けていません…。
これは、前回のにも書きましたが、前から考えていた続きです。
リクエストはありませんでしたが(泣)、さすがに1週間以上何も書いてないのはやばいと思い、急遽載せます。
まだ続きそうな予感はありますが、今のところは未定です。
リクエストしてくだされば書きます！(来ない)
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作者名：名奈 | 作成日時：2021年1月18日 17時
