六十九つ葉 ページ23
『……ら、……つ、きこ、かい? こちら管制室。立香君、マシュ、聞こえたら応答してくれ』
「!」
霊脈に到着するまでの間、二回程ウェアウルフ達の襲撃にあったが全て返り討ちにし青い石と胡桃のようなものを回収した。
怪我もなく無事に霊脈に到着した直後、聞こえてきた声にマシュが反応した。
「ドクター! こちらマシュ、聞こえております!」
『! 無事かいマシュ! 立香君は!?』
「ドクター、俺も無事だよ!」
『よかった。レイシフトした途端に君達の生命反応を見失ったから何かあったのかと心配していたんだ』
聞こえてきたのはロマ二の声。
遅れて現れた画面には酷く安堵したような顔の声の主が映っていた。
その後ろからは職員の声が多数聞こえており、皆口々に立香とマシュが無事であったことを喜んでいた。
『はーい。立香君とマシュが無事だったのだから皆持ち場に戻ってねー』
「ダヴィンチちゃん」
『やぁ立香くん、君とマシュが無事で安心したよ。こっちは君が見当たらないとてんてこ舞いだったさ』
『レオナルド』
『別にいいじゃないか。それより素材集めは順調かな?』
小首を傾げるダヴィンチは確かに美女と呼ぶには相応しい。
何故
「うん、集まったよ。でもマシュにリストを見てもらったのだけど全然足りないってきいたよ」
ダーリンいくわよー!
ちょっと待てアルテミス! それ違う!!
ねぇ、このあと暇かな? よかったら僕と一緒に。
泥棒猫、わたくしに対して貸を作ったとは思っていらっしゃらないですよね?
ひとまずここで争うのは良くないのではないでしょうか?
ーーーー。
「……」
「サーヴァントの皆さん、とてもお手隙そうですね先輩」
後方を見れば各々が色々していた。
特にアルテミスは何故か木に縛り付けられているオリオンに向けて矢を放っていた。
身体スレスレに矢が突き刺さるものだからオリオンは泣いてアルテミスに許しを乞うている。
一体何をしたというのかオリオン。
『おーい、立香くーん』
「! あ、ごめんダヴィンチちゃん」
『気にしていないさ。とりあえず目下の目標は青い石、輝石を必要な数だけ集めておくことオススメするよ』
『立香くん戻るかい? それともダヴィンチちゃんの言う通りこのまま素材集めに専念するかい? カルデアとしては先程のことを踏まえて出来れば君の安全を考慮したい』
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作者名:翔べないペンギン | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Information/
作成日時:2020年2月28日 21時