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五十七つ葉 視点:ぐだ男 ページ11

時に人は苦しい決断をしなければならない。


 どうも、三つ目の人理修復中の藤丸立香です。

今回は大海賊時代の真っ只中にレイシフトした。

見渡す限りの青々とした海と空、潮の香り、そしてこんな状況下で似つかわしくないむさい達。

何故か海賊船の上にレイシフトしてしまった俺達はマシュと協力して船を制圧し、彼等のボスの処へと案内してもらった。

ボスの名前はフランシス・ドレイク、なんでも初めて生きて世界一周をされた"男"らしいのだけど、現れたのはグラマラスなお姉さんだった。

どうやらそこそこ史実と性別が異なることが多いらしい、アルトリア然りA然り。

既にドレイク船長が聖杯を持っていて人理修復完了かと思ったけどそうはいかず、どうやらまだまだダメらしい。

島でセプテムで見掛けた少女とそっくりなエウリュアレとアステリオスを仲間に加えて、エウリュアレを追い回していた黒髭ことエドワード・ティーチ達と戦闘をした。

黒髭が変態であることは彼の言動で十分わかった。

「マシュをそんな目で見る奴は俺が許さない」
「っ先輩……!」

思わず壁になれば何故か同士を見るような目をされた、気持ちはわかるけど俺はそこまでオープンじゃない、あと俺はマシュ限定だ。

一時撤退をし、船底に穴を開けられて航海出来なくなるところをアステリオスのお陰でどうにか近くの島に上陸。

不思議な生き物と女神を仲間に加えて船の補強のためにワイバーンを倒して、黒髭へのリベンジを挑んだ。

船上で乱闘を繰り返していれば黒髭の仲間であったであろうトロイアの英霊であるヘクトールが裏切った上、エウリュアレを連れ去って行くではないか。

アステリオスのため、世界のため、エウリュアレを奪還するため嵐の航海をしていればヘクトールの船を見付け、取り戻しために戦闘をしていれば別の船が現れて、戦闘は非常に分が悪くなってなった。

大英霊と呼ばれるヘラクレスが、いたのだ。

あまり世界史や歴史上の偉人を知らない俺でもその名前は知っていた。

アステリオスの決死の覚悟で俺達はエウリュアレを無事に奪還出来て、逃げ切ることが出来た。

それでもアステリオスを失ったという代償は大きい。

イアソンが騙されていたことやメディアが実は真実を知っていたこと、魔神柱の戦いの中でもあの判断が正しかったと何度も自分に言い聞かせ、俺とマシュは無事に人理を修復し終えたのである。

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作者名:翔べないペンギン | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Information/  
作成日時:2020年2月28日 21時

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