八つ葉 ページ9
あははと笑うダ・ヴィンチに引きつった顔しか出来ないのは立香自身が助からなかった可能性があった、という事実を今突きつけられたからだ。
だが、幸いにも立香はこうして無事に五体満足で生きている。
マシュを見れば同じくマシュも立香を見上げていて、にこりと笑みを浮かべてくれたので立香も笑う。
どうやらこの後輩はそこまで捉えていなかったらしい。
「と、いうことで。レオナルドが言った通りまずは立香くんがマスターでメンバーをマシュ、セイバー、アーチャー、ランサー、キャスターの計五騎でレイシフトしてもらうよ」
準備して、という言葉に立香とマシュはコフィンと呼ばれるものに入った。
その様子を少し離れたところでサーヴァント四騎は眺めており、特にキャスターは興味深く眺めていた。
「気になるのですか？」
聞いてきたのは性別が同じセイバー、騎士王であるアルトリア・ペンドラゴンである。
「そうですね、此処で見るものは全てはじめてなので興味深いです」
素直に頷くキャスターはセイバーを見る。
彼女も自分を見上げていて翡翠の美しい瞳と一瞬だけ目が合った。
「……なるほど、貴女も何か訳ありのようですね」
少し目を細めて見てくるセイバーに困ったように笑う。
Ａランクの直感スキルを所持するセイバーには、キャスターが何か有ることを見抜いたらしい。
「それを詳しく知りたいねぇ、女のオレ」
口調の割りにはギラギラした目でキャスターを見るランサーに更に困ったとばかりにキャスターは口をへの字にした。
どうやら納得しない限りつっかかってくる雰囲気のランサー。
ランサーのお陰で少しばかり空気が悪くなっているのは確か。
どうしたものかと考えてみればランサーの視線を遮るように赤が目に入った。
「……なんの用だ優男」
キャスターの前に立ったのはアーチャーである。
彼は澄ました顔でキャスターを尻目で見て、それからいらついているランサーを見る。
「なに、この淑女が困っていそうなので助太刀しようかと思っただけさ」
「へぇ、騎士気取りをするってかい？」
一触即発の空気が再びやってきて、既に特異点Ｆへとレイシフト完了した立香とマシュ以外のその場にいる職員全員がひやひやした表情でランサーとアーチャーを見る。
もしこの場で戦われたら被害は相当なものだ、ただでさえレフに色々と壊されて人員も少ないというのに。
お互いの獲物を取り出し、刃を交え。
「いい加減にしろ！」
ることはなかった。
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翔べないペンギン(プロフ) - ねこみや梓さん» 御指摘ありがとうございます。仰る通り陣地作成ですね、大変失礼いたしました。急ぎ訂正いたします。 (2019年10月18日 17時) (
レス) id: f556686a0b (このIDを非表示/違反報告)
ねこみや梓(プロフ) - 設定のクラススキルのところ、陣地製作じゃなくて陣地作成じゃないですか？ (2019年10月18日 17時) (レス) id: a8080232a4 (このIDを非表示/違反報告)
翔べないペンギン(プロフ) - 山田さん» ご指摘ありがとうございます。確かに、おっしゃる通り一部以上の引用をしてしまっておりましたl。御不快にさせてしまい申し訳ありません。一度話全てを非公開にして話を練り直しいたします。 (2019年8月31日 14時) (レス) id: fa8482574b (このIDを非表示/違反報告)
山田 - FGOの二次創作ガイドラインに目を通していますか？一部引用を超えたシナリオの使用は禁止されています。 (2019年8月31日 13時) (レス) id: 2bb97616f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翔べないペンギン | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Information/
作成日時：2019年7月28日 19時
