四十五つ葉 ページ48
立香の考えは嬉しいものだが彼はマスターだ。
何かあったら取り返しの付かないことになる。
少し説得を試みるマシュの後ろで、ごほんと咳払いが一つ。
マシュと立香がそちらを見ると、腰に手を当てて二人を見下ろしているネロと、その後ろで苦笑いをしているアルトリアとジャンヌがいて。
「目が覚めたか立香よ。余は待ちくたびれたぞ!」
「あ、ごめん」
一言立香が謝罪を入れて、それから上体を起こそうとすればマシュが背を支えてくれる。
お礼を一言言って。
「!!!!」
ネロの顔を見て、アルトリアの顔を見て、ジャンヌの顔を見て、立香は脳裏に何かが
それはある意味啓示と呼んでもいいかもしれない。
「ジャンヌ、アルトリアの右手を左手で握って」
「ま、マスター?」
「え? こ、こう、でしょうか?」
「あ、違う違う。指と指の間に指を入れる感じで」
「こうですか?」
「そうそう。それでネロはアルトリアの背後からハグしつつ、左手は指さす感じで」
「マスター、いったい何を」
「うむ、こうだな立香!」
ノリ良くやってくれるネロと、よくわかっていないまま立香の指示通りしてくれるジャンヌと、ネロとジャンヌの間に挟まって戸惑ったような表情で立香を見るアルトリアに立香は満足げに頷いた。
「先輩、何をなされているのですか?」
「? いや、なんだろう。三人を見ていたら急にこの構図が頭に思い浮かんだ」
どうしてだろうか? 先程三人を見て酷くそう思ったのである。
理由は何かと悩むが結局はわかるはずもなく。
「マスター。いつまでこの体勢でいればよろしいのですかッ」
「あ、ごめんアルトリア。もういいよ。付き合ってくれてありがとう、アルトリア。ジャンヌもネロもありがとう」
「次からは前もってお願いいたします」
「はい、お役に立てて光栄ですマスター」
「うむ! 余もアルトリアとジャンヌと触れ合えて満足よ!」
閑話休題。
「うん、数時間後には耳の調子も戻っていると思うよ」
「ありがとうドクター」
立香が起きたことをマシュがロマニに連絡すると彼は少ししてから再度医務室に訪れた。
四人に見守られるなか診察を終えたロマニの一言に、その場にいた全員が安堵の息を吐いたのである。
そんな折りだ。
「失礼いたしますね」
医務室のドアが開き、誰かが入室してきた。
Aと諸葛孔明とアレキサンダーの三人であった。
「どうかしたの?」
「ドクターロマニを探していたのです」
90人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
翔べないペンギン(プロフ) - ねこみや梓さん» 御指摘ありがとうございます。仰る通り陣地作成ですね、大変失礼いたしました。急ぎ訂正いたします。 (2019年10月18日 17時) (レス) id: f556686a0b (このIDを非表示/違反報告)
ねこみや梓(プロフ) - 設定のクラススキルのところ、陣地製作じゃなくて陣地作成じゃないですか? (2019年10月18日 17時) (レス) id: a8080232a4 (このIDを非表示/違反報告)
翔べないペンギン(プロフ) - 山田さん» ご指摘ありがとうございます。確かに、おっしゃる通り一部以上の引用をしてしまっておりましたl。御不快にさせてしまい申し訳ありません。一度話全てを非公開にして話を練り直しいたします。 (2019年8月31日 14時) (レス) id: fa8482574b (このIDを非表示/違反報告)
山田 - FGOの二次創作ガイドラインに目を通していますか?一部引用を超えたシナリオの使用は禁止されています。 (2019年8月31日 13時) (レス) id: 2bb97616f3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:翔べないペンギン | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Information/
作成日時:2019年7月28日 19時