四十二つ葉 ページ45
ブーディカの意識がAに向いたことを良いことに、ネロとエリザベートは抜き足差し足忍び足とこの場から切り抜けるためにすり足で後退していた。
だが、気付いたブーディカの注意により一気に召喚部屋から出ていったのである。
「こら! まだお話は終わっていないんだよ!」
「逃げるわよネロ!」
「うむ!」
あっと言う間に出ていった三人に、またしても呆れたような表情をした諸葛孔明である。
「なんだか賑やかだね」
「秩序がなっていないだけだろう」
「そういう訳ではないのですが、お恥ずかしいところをお見せしていますので否定が出来兼ねます」
出ていった三人を見送る形で、更に言えば荊軻がまるで三人の後を追うように召喚部屋を出ていこうとしているではないか。
「荊軻さん?」
「二対一ではブーディカの分が悪かろう。助太刀に行く」
そう残し、出ていってしまった。
アサシンのクラススキルである気配遮断のため直ぐに彼女の霊基はわからなくなる。
おそらく彼女の発言通りブーディカを助けに行ったのだろう。
なかなかにセプテムより召喚されたサーヴァント達は自由であった。
「レディ」
「?」
「すまないが此処の責任者にお目通りを願いたいのだが、よろしいか?」
「それでしたら御案内致しましょう。マスターもそちらにいらっしゃるでしょうし」
此方ですと召喚部屋を先に出るAに諸葛孔明が付いていく。
特にすることもないアレキサンダーも、Aと諸葛孔明の後に続いた。
「そう言えば、君は何処の英霊なの?」
レディーファーストの精神に乗った諸葛孔明は先行くAの半歩後ろを歩きつつも、ぽつりぽつりと会話をしている中でそう言えばとなり、自己紹介となる。
「私はケルトの英霊の"クー・フーリン"と申します。マスターからはAと呼ばれております」
「……クランの猛犬が女性だったとは驚きだ」
「僕はアレキサンダー。よろしくねA」
「はい、よろしくお願いいたします小さな大王」
「先生は? 自己紹介しないの?」
背の高い彼を見上げて促すようにアレキサンダーは見た。
彼は少々特殊、な英霊であった。
いや、特殊な現界の仕方であったが正しいだろう。
「……ロード・エルメロイ二世だ。英霊としての名は諸葛孔明と言う」
「……なるほど、盾のお嬢さんと同じ、いえ、どうやら疑似サーヴァントのようですね」
こういうことはあり得るのか、確かにロマニに聞くべきことであろう。
三人は医務室へと廊下を進んだ。
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翔べないペンギン(プロフ) - ねこみや梓さん» 御指摘ありがとうございます。仰る通り陣地作成ですね、大変失礼いたしました。急ぎ訂正いたします。 (2019年10月18日 17時) (レス) id: f556686a0b (このIDを非表示/違反報告)
ねこみや梓(プロフ) - 設定のクラススキルのところ、陣地製作じゃなくて陣地作成じゃないですか? (2019年10月18日 17時) (レス) id: a8080232a4 (このIDを非表示/違反報告)
翔べないペンギン(プロフ) - 山田さん» ご指摘ありがとうございます。確かに、おっしゃる通り一部以上の引用をしてしまっておりましたl。御不快にさせてしまい申し訳ありません。一度話全てを非公開にして話を練り直しいたします。 (2019年8月31日 14時) (レス) id: fa8482574b (このIDを非表示/違反報告)
山田 - FGOの二次創作ガイドラインに目を通していますか?一部引用を超えたシナリオの使用は禁止されています。 (2019年8月31日 13時) (レス) id: 2bb97616f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:翔べないペンギン | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Information/
作成日時:2019年7月28日 19時