二十九つ葉 ページ31
扇と杖が交差する。
どちらも殺傷能力の低い武器だが使い方、使い手によっては相手を一撃で倒しえる武器にも変わることがある。
「随分と息が上がっておいでで」
「……」
クスクスと上品に扇で口元を隠した清姫に、満身創痍なキャスターはフードの下から再度ロマニやダ・ヴィンチがいる部屋へと見た。
そこにはマスターである立香の姿もマシュの姿もない。
いるのはセイバーとアーチャーとランサー、ロマニとダ・ヴィンチの五名である。
キャスターの意図を読み取ってくれたであろうランサーによってマシュはこちらに来るはず。
それまで耐え凌げば良いのだ。
「どうか倒れてくださいな」
「！」
直ぐそこから聞こえた声に、視線を清姫に戻せば自身に向かって扇を振りかぶっている声の持ち主があった。
咄嗟に杖で受け止めたが力負けし、キャスターは勢いよく背中から壁へと叩きつけられる。
息が一瞬止まるが追い討ちをかけるようにこちらにやってくる清姫に、再度杖を構えて。
「はぁあああ!!!!」
「!?」
突然上空から第三者が清姫の攻撃を遮るかのように、キャスターと清姫の間に割って入ってきた。
「マシュ・キリエライト、参戦いたします！」
身の丈ほどの盾を持った少女、デミ・サーヴァントのマシュが清姫の前に立ちはだかる。
「っどういうことですか！ わたくしとあなたとの一対一の勝負でしたでしょ!?」
「私は一言も一対一の勝負とは言っておりませんよ。ただ私は"掛けの勝負をしませんか？ 貴女が勝てば今後一切私は貴女の行動を口出しいたしません"としか言っておりませんので」
「ただの屁理屈じゃない！ この卑怯者！」
「心外です」
壁に背を預けたキャスターに、吼える清姫だが当の本人はゆるりと口元に弧を描くだけでもう何も言わなかった。
舌打ちを一つ零した清姫はキャスターからマシュへと標的を替える。
クラス相性により、バーサーカーである清姫は一部のクラスを除いて受けるダメージも与えるダメージも大きい。
なのでどちらかというとバーサーカークラスは短期決戦の傾向がある。
しかし、マシュのクラスはエクストラクラスの、どのクラスからも相性を受けないシールダー。
高い防御力を誇るクラスである。
戦いは長引く可能性が高いが、既に一戦清姫はキャスターと戦って体力を消耗している。
おそらく決着は早々につくであろう。
お互い睨み合いが続くが、痺れを切らした清姫がマシュに向かって声を上げて走り出す。
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翔べないペンギン(プロフ) - ねこみや梓さん» 御指摘ありがとうございます。仰る通り陣地作成ですね、大変失礼いたしました。急ぎ訂正いたします。 (2019年10月18日 17時) (
レス) id: f556686a0b (このIDを非表示/違反報告)
ねこみや梓(プロフ) - 設定のクラススキルのところ、陣地製作じゃなくて陣地作成じゃないですか？ (2019年10月18日 17時) (レス) id: a8080232a4 (このIDを非表示/違反報告)
翔べないペンギン(プロフ) - 山田さん» ご指摘ありがとうございます。確かに、おっしゃる通り一部以上の引用をしてしまっておりましたl。御不快にさせてしまい申し訳ありません。一度話全てを非公開にして話を練り直しいたします。 (2019年8月31日 14時) (レス) id: fa8482574b (このIDを非表示/違反報告)
山田 - FGOの二次創作ガイドラインに目を通していますか？一部引用を超えたシナリオの使用は禁止されています。 (2019年8月31日 13時) (レス) id: 2bb97616f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翔べないペンギン | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Information/
作成日時：2019年7月28日 19時
