十七つ葉 ページ18
「え? ランサーさんはキャスターさんのことが好きなのですか?」
目を少し輝かせている我等が後輩。
やはり女子らしい、恋愛ものの案件は好きなのようだ。
マシュかわいいと思いつつ立香はじっと、ランサーを見た。
当のランサーはなんとも腑に墜ちないような表情で、セイバーとアーチャーの側にいるキャスターを見て、それから少し顔を赤らめながら見上げてくる立香と、興味津々なマシュを見て一言。
「さぁな?」
「え……」
「オレにも正直わからん。オレの名前を語っている偽物、まぁオレに関係する英霊だとは思っているがどうにも何かに邪魔されてるのか、なんつーの? 痒いところに手が届かねぇ? みてぇな感じだな」
ランサーはキャスターを知らないのに知っている、という妙な感覚を覚えている。
顔を隠しているのも何かしらあるのだろう。
「ランサー、クー・フーリンさんに関係する方、ですか?」
「多分な」
生憎自国の歴史もざっとしか覚えていない立香にとって、他国であるアイルランドの神話の登場人物であるクランの猛犬のことは知ることはない。
ゆえにマシュとランサーの会話を大人しく黙って聞くしかない。
「クー・フーリンさんに関係のある有名な女性といったら、エウェル姫、影の国のスカサハ、死を司るモルガン女神、アイフェ女王の四人ですね」
「まず姫さんじゃねぇだろ、姫さんなら直ぐわかる。師匠ならオレと同じくクラスのはずだ、モルガンはライダーだろう。アイフェは……微妙だな」
「ならアイフェ女王?」
「さぁな、可能性は否めねぇが断言はできねぇ」
結局アイフェ女王が有効説で二人の話は一段落した。
アイフェって誰?ってなっている立香はあとでマシュに教えてもらおうとしているところで隣に画面が映った。
《立香くーん、まだかかりそうかい?》
「あ……」
そこには苦笑い気味のロマニが映っていて。
すっかり忘れていた立香は少し離れているところにいる三騎を呼んで急いでレイシフトしてカルデアに戻るのである。
ーー……。
レイシフトする直前、立香の目にキャスターに良く似た風貌の男性を見たような気がする。
それはにこやかに手を振っていたような、だが確認する前に立香は特異点Fからカルデアに戻った。
キャスターは立香が見ていた方向を一度だけ見て、他三騎に続くようにカルデアへと戻った。
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翔べないペンギン(プロフ) - ねこみや梓さん» 御指摘ありがとうございます。仰る通り陣地作成ですね、大変失礼いたしました。急ぎ訂正いたします。 (2019年10月18日 17時) (レス) id: f556686a0b (このIDを非表示/違反報告)
ねこみや梓(プロフ) - 設定のクラススキルのところ、陣地製作じゃなくて陣地作成じゃないですか? (2019年10月18日 17時) (レス) id: a8080232a4 (このIDを非表示/違反報告)
翔べないペンギン(プロフ) - 山田さん» ご指摘ありがとうございます。確かに、おっしゃる通り一部以上の引用をしてしまっておりましたl。御不快にさせてしまい申し訳ありません。一度話全てを非公開にして話を練り直しいたします。 (2019年8月31日 14時) (レス) id: fa8482574b (このIDを非表示/違反報告)
山田 - FGOの二次創作ガイドラインに目を通していますか?一部引用を超えたシナリオの使用は禁止されています。 (2019年8月31日 13時) (レス) id: 2bb97616f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:翔べないペンギン | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Information/
作成日時:2019年7月28日 19時