二十二つ葉 ページ24
立香に負担がないように駆けるキャスターはルーン魔術を屈指しながら背後に迫る熱を防いでいた。
奇声に近い雄叫びを上げて、自身の大切な人を奪った人物、キャスターに向けて紅蓮の炎を清姫はその背へ叩き付けている。
「よくもよくもよくもよくも！ わたくしの
「……マスター、少し速度を速めますので確りとお掴まりください」
戦闘するにはこの場所は不向きである。
不向き以前に此処は廊下、いやカルデアの施設内。
今はルーン魔術によって被害は出ないようにキャスターが施しているがそれも限度がある。
もし壊したとしたら立香が責められるだろう、それだけはどうしても防がなければならない。
ゆえにキャスターは走った。
走って、走って、前方に見知った人物を見つけたので声を上げる。
「セイバー！」
「！」
共にランサーもアーチャーもいたらしい、どうやら二人の喧嘩を止めようとしていたようだ。
「シャァァアア!!」
「っ……！」
嫉妬渦巻く炎がキャスターの毛先や衣類を焦がしていく。
立香に火傷をさせないために咄嗟にきつく抱きしめたキャスター。
彼女は気付いていない、服の上からわかるほどの自身の豊満な胸に立香の顔が埋まっていることを。
三人のことに気付いたセイバーが一瞬目を剥いくが、直ぐに状況を判断したらしい。
キャスターと清姫に気付くことなくお互い喧嘩を続けているランサーとアーチャーの両手を掴み。
「！」
「なっ……」
キャスター達の方へ投げた。
咄嗟にキャスターはスライディングの要領で背中から廊下に倒れ込み、紙一重でランサーとアーチャーをかわす。
「っ!?」
キャスターの背中しか見えていなかった清姫も、急にキャスターの方へと投げられたアーチャーとランサーも、お互い目を剥き玉突き事故のようにぶつかり合って三人とも冷たい廊下へ倒れ伏してしまった。
するするとセイバーの元まで背中から滑っていたキャスターは一部始終三人の様子を見てから、ほっと息を吐いた。
「助かりましたセイバー」
「いえ、当然のことをしたまでです」
上体を起き上がらせながら立香を呼ぶが反応がない。
「マスター？」
「……」
「鼻血？ まさか、どこか怪我を……？」
心配げに立香を見るがもちろん反応はなし。
キャスターとセイバーは立香を抱えると、倒れ伏している三人を放置してロマニの元へと向かったのである。
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翔べないペンギン(プロフ) - ねこみや梓さん» 御指摘ありがとうございます。仰る通り陣地作成ですね、大変失礼いたしました。急ぎ訂正いたします。 (2019年10月18日 17時) (
レス) id: f556686a0b (このIDを非表示/違反報告)
ねこみや梓(プロフ) - 設定のクラススキルのところ、陣地製作じゃなくて陣地作成じゃないですか？ (2019年10月18日 17時) (レス) id: a8080232a4 (このIDを非表示/違反報告)
翔べないペンギン(プロフ) - 山田さん» ご指摘ありがとうございます。確かに、おっしゃる通り一部以上の引用をしてしまっておりましたl。御不快にさせてしまい申し訳ありません。一度話全てを非公開にして話を練り直しいたします。 (2019年8月31日 14時) (レス) id: fa8482574b (このIDを非表示/違反報告)
山田 - FGOの二次創作ガイドラインに目を通していますか？一部引用を超えたシナリオの使用は禁止されています。 (2019年8月31日 13時) (レス) id: 2bb97616f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翔べないペンギン | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Information/
作成日時：2019年7月28日 19時
