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inアトランティカ
ト「P.A.オーシャン・シーマリン、久しぶりだな」
オ「お久しぶりです、国王陛下。」
オーシャンは自慢の帽子を脱いで礼儀正しくお辞儀した
ト「これほど改まって一体何の話だ?」
オ「はい、実は………(名前)のことなのですが」
トリトンは眉間に皺を寄せた
セ「これ、オーシャン!」
ト「良い、セバスチャン…(名前)、あの子が君に何かしたのかね?」
オ「いいえ、僕は何も……陛下こそ(名前)に何かなさいましたか?」
セ「オーシャン」
オ「………」
ト「オーシャン、人間の世界にいる君なら知っているはずだ。あの子はモルガナの手下に成り下がり人間の世界で悪事を働いて………あの子はアトランティカの恥だ」
オ「恥、ですか……(名前)が?」
オーシャンは震える声でそう言いながら帽子のつばをギュッと握りしめた
オ「陛下は…陛下はなぜ、(名前)をそんなに酷く言えるのですか⁉あなたの娘でしょう!!」
オ「僕は(名前)が小さかった頃からずっと知ってる…アテナ様だけが家族の中でただ一人愛してくれてた事も、アテナ様が亡くなってから家族がいるはずなのに独りぼっちな事も…」
ト「確かにアテナは(名前)を愛していた。だがわしにはあの子を愛する事が出来なかった…」
オ「それは、尾びれが黒かったから?」
セ「聞いたことがあるだろう、オーシャン。黒い尾びれは不吉の象徴、魔女のあかs…」
オ「そんなの関係ない‼‼僕は(名前)が不気味だとか、そんな迷信なんかで怖いとか思ったことなんて一度もないよ‼」
ア「オーシャン…」
オ「陛下が迷信を信じすぎたから、(名前)がアトランティカの皆から疎まれるようになったのではないんですか‼‼」
セ「言葉を慎みなさい、オーシャン!今日はもう帰って頭を冷やしてきなさい」
すると護衛の人魚がオーシャンの腕を掴み王宮の外へ出そうとした
オ「ちょっと何するんだよ!離してよ‼」
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作者名:W_Harp | 作成日時:2018年11月12日 15時