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あ「あの…あなたはここの人ですか?」
ガシッ
ヒ「一体どうしたんだ!俺がここの人間である事くらい知ってるだろう!」
ヒューゴーは(名前)の両肩を掴みながら言った
あ「…⁉」
ヒューゴーが若干怒鳴るように言い放ったため、(名前)が怖がってしまった
ヒ「す、すまない…」
オ「ヒューゴーちょっと来て……さっきアリエルから聞いたんだけどね…」
オーシャンは(名前)から少し離れた場所にヒューゴーを呼び、(名前)の身に起きたことを説明した
オ「実は、(名前)の陸での記憶がトリトン王に消されちゃったんだ…」
ヒ「⁉⁉」
オ「だから、君のこともヴィランズ達のことも憶えてn…」
ヒ「憶えていないからって見過ごしていいのか⁉」
ヒューゴーはオーシャンの胸ぐらを掴んだ
オ「っ⁉」
ヒ「(名前)がヴィランズだった事は確かにショックだった…だか、海で辛い事が多かった彼女にとって、陸での生活は新鮮で幸せだったはずだ。例え奴等と一緒でも…その記憶を奪われて良いわけがなi…」
オ「そんなの僕だってわかってる‼あの子が海で独りぼっちだった時から知ってるんだ…こっちに来て、君に出会ってからすごく良い顔してたことくらい僕も気づいてるよ!!」
ヒューゴーはオーシャンから手を離した
ヒ「…すまん」
オ「…いいよ。好きだった人に忘れられて、落ち着いていられる人なんかいない…」
ヒ「…"だった"じゃない…俺は、今だって…」
ヒューゴーは悔しそうに拳を握った
オ「ヒューゴー…」
あ「シーマリン…?」
オ「ご、ごめんごめん!まだこの人の名前を紹介してなかったね…彼はヒューゴー・ヴェルジュール」
あ「ヒューゴー・ヴェルジュール…さん」
(名前)はヒューゴーの顔をじっと見つめた
オ「何か…思い出した?」
あ「いいえ…さっきは思わなかったけれど、私あなたの事を知っているような、以前に会ったことがあるような気がするんです。間違いかもしれませんが…」
ヒ「⁉」
ヒューゴーは陸での記憶を完全に無くしてしまった(名前)が、本当かどうかは定かではないが、そう言ってくれた事がとても嬉しかった
(名前)を強く抱きしめたいと思ったヒューゴーだったが、更に彼女を混乱させてしまうかもしれないと、その気持ちをぐっと抑え込んだ
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作者名:W_Harp | 作成日時:2018年11月12日 15時