第４４廻 ページ44
雪菜＞それにしても、長いですよね〜。中国までの旅路が。
葉＞だな〜。
まん太＞またこの２人は・・・本当に呑気なんだから。
雪菜＞ずっと気を張ってても仕方ないですもん。抜ける時は抜いておかないと、心も体もすぐバテちゃいますよ。
まん太＞先輩はいつも抜き過ぎ！
雪菜＞ん〜？
なんていういつもの調子での会話
竜とホロホロも一緒にいるのだが、２人はこのやり取りを聞いて笑っている
雪菜＞そうだ、皆さん。お腹空いてませんか？食事を取り損ねたので私、お弁当に詰めて持って来ちゃいました。
ﾎﾛﾎﾛ＞おぉ！さすが雪菜！
竜＞ありがてぇぜ！
雪菜＞まん太くんもどうです？
まん太＞・・・もらいます。
ツッコミ疲れたのか呆れているのか、脱力したような声で答えるまん太
クスリと笑うと、雪菜は割り箸やらなんやらを渡していく
そうしてみんなで食事をして、お喋りをして
いつの間にか、寝静まってしまった
ただひとりを除いて−−
雪菜＞・・・。
寝入ったフリをしていた雪菜は、静かに瞼を開く
葉達が眠っている事を確認し、席を立った
雪菜＞ガラハッド、いますね。
ｶﾞﾗﾊｯﾄﾞ『当たり前な事を聞くな』
雪菜＞ですよね。
ｶﾞﾗﾊｯﾄﾞ『・・・で、どうした？皆がいてはできない話だから、わざわざひとりになるのを待ったんだろう？』
雪菜＞・・・さすが。察しのいい人です。
微笑んで言うと、改めて口を開く
雪菜＞道家は侮れません。特にキョンシーに関しては、改造が施され、強化されているものも多くいるでしょう。あまりに数が多ければ、葉くん達の巫力では・・・確実に、最後までは保たない。
ｶﾞﾗﾊｯﾄﾞ『・・・その時は、僕らが前に出ると？』
雪菜＞はい。
ｶﾞﾗﾊｯﾄﾞ『・・・確かに。それが賢明だろう。話で聞く限りだが、道円の巫力は強力だ。何かの拍子に揺らいでくれない限り、彼らに勝ち目はないだろう。だが雪菜、きみでも対処し切れるかどうかは、実際に対峙してみないとわからないだろう』
雪菜＞そうですね。わかっています。ですから、協力してくださいね？ガラハッド。
ｶﾞﾗﾊｯﾄﾞ『それこそ、わかり切った事を言うな。僕はきみの持霊だ。きみと、きみが護りたいと願ったもののために。僕は剣を取るよ』
雪菜＞ふふ。ありがとう。
ｶﾞﾗﾊｯﾄﾞ『・・・そういう事だ。もしもの時でも、手出しは無用だ。中国の武将よ』
馬孫『ガラハッド卿』
雪菜＞馬孫さん？いたんですか？
馬孫『・・・』
雪菜＞？
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サヤノ - 今度は葉と蓮の対戦に備えて休み休みに頑張ってください。 (2021年6月23日 7時) (
レス) id: 83edd54df0 (このIDを非表示/違反報告)
サヤノ - 出来れば……持ち霊さん、紹介したほうが良いのですが、女版アーサー王物語の女騎士がすごいですが、どんなにオーバーソウルの修行したか気になります。 (2021年6月19日 9時) (レス) id: 83edd54df0 (このIDを非表示/違反報告)
遊星(プロフ) - 更新停止になってますが大丈夫ですか？素敵な話なのに更新停止は勿体無いです。早く続き読みたいです。 (2021年6月17日 9時) (レス) id: cc3dcebb37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミサカ美琴 | 作成日時：2021年6月9日 4時
