第２９廻 ページ29
葉＞巫力をあげたくてな〜。７日７晩は入ってたんよ〜。
雪菜＞・・・。
ポカンと口を開ける雪菜
まさかそんな修行をしていたとは、思いもしなかったのだ
葉＞オイラもさ、ヨミの穴に入ってる時に思ったんよ。雪菜と同じ事をさ。
雪菜＞・・・。
葉＞オイラは本当に死んだわけじゃないから、雪菜とは違うかもしれんけど。でもそれだけだ。オイラは１回死んで生き返ったからって、なんとも思わんよ。ビックリはしたけどな〜。な、まん太？
まん太＞あ、うん。僕もビックリはしたけど・・・それで先輩を嫌えるかって聞かれると・・・なれないかな。
雪菜＞・・・。
阿弥陀丸『生者でも死者でも、雪菜殿の人柄とは関係ないでござるからな。拙者も特には気にならんでござるよ』
アンナ＞シャーマンはあの世とこの世を結ぶ者。ネクロマンサーのように蘇生ができる奴がいたって、おかしくなんかないわ。あんたは今生きてる。それ以外になんか必要なの？
雪菜＞・・・。
アンナ＞どうでもいいのよ。なんか言ってくる奴がいたら、容赦なく黙らせればいいだけでしょ。
雪菜＞恐山さん・・・。
葉＞まん太のこと護ってくれたし、オイラのことも護ろうとしてくれた。それだけで十分だ。今度はオイラ達が、雪菜を護る番だ。友達だもんな。
雪菜＞と、友達・・・ですか？
葉＞ウエッヘッヘ。
雪菜＞っ・・・。
ｶﾞﾗﾊｯﾄﾞ『・・・』
ほんのりと頬を赤く染める雪菜
照れているのだと、ガラハッドはすぐにわかった
“友達”だと言われたのは、初めてだったからだ
彼女は常に周りと一定の距離を保ち、必要以上に親しくなろうとはしなかった
だからこそ、“友達”だと言えるような存在はいなかった
ｶﾞﾗﾊｯﾄﾞ『きみにとっては初めての友だな、雪菜』
雪菜＞が、ガラハッド！？
葉＞ガラハッド？確か、雪菜の・・・？
ｶﾞﾗﾊｯﾄﾞ『ああ。直接会うのは初めてだな。円卓の騎士、そして今は白城雪菜の持霊−−名はガラハッド。よろしく頼む』
葉＞おう、よろしくな〜。
まん太＞こ、この人がガラハッド卿・・・ほ、本物・・・？
ｶﾞﾗﾊｯﾄﾞ『たまには雪菜の方から歩み寄ってみたらどうだ？怖いのはわかる。だが思い返してみろ。彼らがきみを拒絶するように見えるのか？僕は見えないがな』
雪菜＞・・・・・友達。
頬が緩み、柔らかい笑みを浮かべる雪菜
それを見て、葉は
葉＞よろしくな、雪菜。
笑顔で右手を差し出した
それに、雪菜も躊躇いがちに手を伸ばし、応えた
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サヤノ - 今度は葉と蓮の対戦に備えて休み休みに頑張ってください。 (2021年6月23日 7時) (
レス) id: 83edd54df0 (このIDを非表示/違反報告)
サヤノ - 出来れば……持ち霊さん、紹介したほうが良いのですが、女版アーサー王物語の女騎士がすごいですが、どんなにオーバーソウルの修行したか気になります。 (2021年6月19日 9時) (レス) id: 83edd54df0 (このIDを非表示/違反報告)
遊星(プロフ) - 更新停止になってますが大丈夫ですか？素敵な話なのに更新停止は勿体無いです。早く続き読みたいです。 (2021年6月17日 9時) (レス) id: cc3dcebb37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミサカ美琴 | 作成日時：2021年6月9日 4時
