第１６廻 ページ16
ﾌｧｳｽﾄ＞白城、雪菜・・・？なるほど。その名！その盾！きみが噂の・・・！
葉＞噂？
シルバ＞彼女の名と白い肌、白銀の盾。少女である事から、こう呼ばれている−−“雪華の乙女”と。そして彼女の持霊は、かのアーサー王伝説にも登場する、円卓の騎士に名を連ねた男。最も穢れ無き騎士と云われ、聖杯を見つけた三騎士のひとり−−サー・ガラハッド。そのシンボルこそ、あの白銀の盾だ。
ﾌｧｳｽﾄ＞“雪華の乙女”・・・まさかこんな所で出逢えるとは・・・感激だな。
雪菜＞私は出逢いたくはありませんでしたけどね。これは麻倉くんの戦い。こうならなければいいとは、思っていました。ですがあなたは、私の大切な後輩くんとその友人を傷付けた。肉体的な意味でも、精神的な意味でも。だからこそ、私は出て来たんです。
まん太の体を片腕で抱え、盾を手にする
視線だけ走らせて葉を見るが、まだ人骨達に邪魔をされていて来られそうにない
それを確認すると、またファウスト�疾い鮨燭団召謂砲�
彼女の顔を見上げて、まん太は思う
まん太〈いっつも葉くんみたいな笑顔でいるのに・・・こんな白城先輩、初めて見た・・・〉
雪菜＞私は小山田くんを病院へ連れて行きます。
ﾌｧｳｽﾄ＞できるとでも思ってるのかい？
雪菜＞邪魔をするのなら、押し通るまでです。
強く地面を蹴ったのと同時に、人骨達が雪菜に襲いかかる
だが彼女は片手でも器用に盾を操り、防御と攻撃を使い分けて骨を蹴散らして行く
葉＞すげぇ・・・。
まん太＞あ・・・。
いつだったか、雪菜が言っていた事を思い出す
自分は強いと言っていた事、人を見かけで判断してはならないという事
確かにその通りだ
戦いとは無縁に思えたが、こうして彼女は戦っている
骨共を一切寄せ付けない
ﾌｧｳｽﾄ＞思っていた以上にやるな・・・驚いたよ、雪華の乙女さん。だが人ひとり守りながら戦うにも限界がある−−そうだろう？
葉＞後ろだ！
雪菜＞！
一瞬・・・本当に一瞬だった
目の前の人骨達に意識を向けた、ほんの一瞬
その一瞬の隙を突かれ、背後に回られた
あと数歩で、この墓地から出られるであろうという所で
振り返れば、抱えているまん太が危うくなる
かといって盾を後ろに回しても、それは同じだ
雪菜＞−−仕方ない、ですね。
鎌のような武器が、振り下ろされた
妙に響いた、斬り裂かれる音
目の前で飛び散る赤
倒れる時でさえ、彼女はまん太を下敷きにしないよう気遣った
葉＞雪菜ー！！
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
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サヤノ - 今度は葉と蓮の対戦に備えて休み休みに頑張ってください。 (2021年6月23日 7時) (
レス) id: 83edd54df0 (このIDを非表示/違反報告)
サヤノ - 出来れば……持ち霊さん、紹介したほうが良いのですが、女版アーサー王物語の女騎士がすごいですが、どんなにオーバーソウルの修行したか気になります。 (2021年6月19日 9時) (レス) id: 83edd54df0 (このIDを非表示/違反報告)
遊星(プロフ) - 更新停止になってますが大丈夫ですか？素敵な話なのに更新停止は勿体無いです。早く続き読みたいです。 (2021年6月17日 9時) (レス) id: cc3dcebb37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミサカ美琴 | 作成日時：2021年6月9日 4時
