第１３廻 ページ13
アンナ＞なんで葉が棄権しなきゃいけないのよ。
とある店で、アンナは話があると呼び出してきたシルバと食事をしていた
話とは、葉に今回の試合を棄権させるべきだ、という内容
シルバ＞ひとりのシャーマンが、試合中相手を死に至らしめる事件があった。
アンナ＞それが今日の相手というのね。だからどうしたっていうの？勝てばいいだけの事でしょ。
シルバ＞そのシャーマンが、ネクロマンサーだとしたら？
アンナ＞ネクロマンサー？
シルバ＞ああ。死骸を媒介として、亡者の魂をオーバーソウルさせる術者だ。
一方、猪口浜外国墓地
まん太＞ここが試合会場なんだよね？
雨が降り頻る中、まん太は新聞紙を重ねて傘代わりにしている葉の隣でフードを被り、試合開始時刻を待つ
葉＞変な形の墓ばっかりだ。みんなそういう趣味してるのか？
まん太＞あのねぇ、アメリカやヨーロッパの墓ってのは宗教上大体みんなこうなの。ここは約１５０年前に、アメリカの艦隊が来航したのがきっかけで作られて、今じゃ四十数ヵ国、４,５００人が土葬されてるんだ。
葉＞土葬？
まん太＞遺体を焼かずにそのまま埋める事だよ。
そんな会話がされる一方で、シルバとアンナの真剣な話は続く
シルバ＞相手が相手なら場所も場所だ。
アンナ＞どういう事よ。明らかに葉の分が悪過ぎるじゃない。
シルバ＞グレートスピリッツは、常に全てのシャーマンが、その力を最大限に発揮できる場所と時間をお選びになる。決して奴と戦ってはいけない。なぜなら奴は、かつてその術でドイツ中を恐怖に至らしめた、伝説のネクロマンサーの血と狂気を、色濃く受け継いだ男。
なんの変哲もない、だが影に狂気を隠した足音が、葉達に近付いてくる
ﾌｧｳｽﾄ＞やあ。きみが麻倉葉くん？初めまして。僕が今日の対戦相手、ファウスト�疾い任后�
葉＞お、おう。こちらこそ。
ﾌｧｳｽﾄ＞よかった〜。怖そうな人だったら、どうしようって思ってたんだ。
葉＞はぁ・・・なんだか調子の狂う奴だな。
阿弥陀丸『葉殿。この男、ただならぬ死臭を放っているでござる』
ﾌｧｳｽﾄ＞−−嫌だな。それはきっと、僕がかつて医者をしていたからでしょう。
葉＞医者？
ﾌｧｳｽﾄ＞ええ。僕の一族は代々医学を学び、数百以上の病気も克服してきました。それでも、患者は死んでしまうんです。老衰死、事故死。結局僕は、死に負けてしまったんです。どうしたら、あの憎らしい死を克服できるのか・・・おぉ、なぜ肉体は滅びるのか。
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サヤノ - 今度は葉と蓮の対戦に備えて休み休みに頑張ってください。 (2021年6月23日 7時) (
レス) id: 83edd54df0 (このIDを非表示/違反報告)
サヤノ - 出来れば……持ち霊さん、紹介したほうが良いのですが、女版アーサー王物語の女騎士がすごいですが、どんなにオーバーソウルの修行したか気になります。 (2021年6月19日 9時) (レス) id: 83edd54df0 (このIDを非表示/違反報告)
遊星(プロフ) - 更新停止になってますが大丈夫ですか？素敵な話なのに更新停止は勿体無いです。早く続き読みたいです。 (2021年6月17日 9時) (レス) id: cc3dcebb37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミサカ美琴 | 作成日時：2021年6月9日 4時
