第２廻 ページ2
まん太＞お礼参りです、って！笑顔で言う事じゃないですよ！それに危ないですって！
雪菜＞大丈夫ですよ。私、これでも強いんですから。
まん太＞いやいやいや！そういう問題じゃなくて！
雪菜＞ではどういう問題ですか？
まん太＞そもそも模範解答みたいな優等生の先輩が！暴力とか無理ですって！
雪菜＞む、感心しませんね。人を見かけで判断するだなんて。
まん太＞あ、すみません。じゃなくて！
終始ずっと笑顔でいる雪菜に、まん太は思わずツッコミを入れるように叫んでしまう
まん太＞・・・というか、先輩？
雪菜＞ん？
まん太＞信じてくれるんですか？こんな話・・・。
雪菜＞小山田くんは嘘をつく人ではありませんから。それに、幽霊がいないとは言い切れませんしね。
まん太＞え？
雪菜＞ふふっ。
柔らかな笑みを浮かべる雪菜
まん太はその意味がわからず、キョトンとした顔で彼女を見上げる
雪菜〈麻倉葉−−あの麻倉家の者ですか。これはまた、少し厄介な事が起こりそうですね〉
その日、おそらく麻倉葉であろうヘッドホンの少年と、小山田まん太が一緒にいるのを見かけた雪菜
思わず微笑んだ
雪菜〈私がお礼参りに行く必要はなさそうですね〉
翌日、まん太から聞いた話
あの鬼神として伝説となった侍・阿弥陀丸を憑依させた葉が、木刀の竜に勝ったんだそうだ
それ以降、墓場の霊達とは顔馴染みになったんだとも
さらに驚いた事に、葉は阿弥陀丸を持霊にしたのだとか
うんうんと話を黙って聞く雪菜に、まん太は興奮気味に話したのだった
葉＞お〜い、まん太〜。
まん太＞あ、葉くん！
雪菜＞ん？
緩い雰囲気でこちらに来る少年
ヘッドホンを頭につけた彼こそ、麻倉葉だ
葉＞あ、悪いまん太。なんか話してたんか？
雪菜＞構いませんよ。ちょうどあなたの話をしていたところですから。麻倉葉くん。
葉＞お前は？
まん太＞ちょ、ちょっと葉くん！先輩にお前なんて言ったら駄目だよ！
葉＞先輩？
まん太＞白城雪菜さん。３年生で僕らの先輩だよ。
雪菜＞私はあまり気にしませんよ。よろしくね、麻倉くん。
葉＞ああ、よろしくな。
雪菜＞！
阿弥陀丸『！』
雪菜＞・・・では、私はこれで。
終始ずっと柔らかい笑みを浮かべていた雪菜は、そう短く告げるとこの場から去った
阿弥陀丸『葉殿』
葉＞ん〜？
阿弥陀丸『・・・拙者、今の娘と目が合ったような気がしてならんでござる』
葉＞え？
まん太＞え！？じゃあ、先輩も霊が視えてるって事！？
- 金 運: ★☆☆☆☆
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サヤノ - 今度は葉と蓮の対戦に備えて休み休みに頑張ってください。 (2021年6月23日 7時) (
レス) id: 83edd54df0 (このIDを非表示/違反報告)
サヤノ - 出来れば……持ち霊さん、紹介したほうが良いのですが、女版アーサー王物語の女騎士がすごいですが、どんなにオーバーソウルの修行したか気になります。 (2021年6月19日 9時) (レス) id: 83edd54df0 (このIDを非表示/違反報告)
遊星(プロフ) - 更新停止になってますが大丈夫ですか？素敵な話なのに更新停止は勿体無いです。早く続き読みたいです。 (2021年6月17日 9時) (レス) id: cc3dcebb37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミサカ美琴 | 作成日時：2021年6月9日 4時
