アオハル。 (ページ3)

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恐る恐る開いたメッセージは、「委員会、何やるか決めた？」とシンプルなものだったけど

さっき女子がきゃーきゃー話していた内容ドンピシャで、胸が高鳴る。

「まだ決めてないよ」と返すと、「そうなんや。ずっとやってたし美化委員かと思った」って返ってきた。

……なんで、知ってるんだろう。私が2年間美化委員やってたこと。

不思議に思いながらも、「希望者いなければ、また美化委員がやりたいかな」って返しておいた。

校舎を綺麗に保ったり、花壇を整備したりする美化委員は、雑用が多いから人気がない。

たぶん今年も、美化委員だろうな。と、心の中で思った。

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最初のHRでは、委員会決めをすると決まっている。

最初に学級委員が男女ひとりずつ選ばれ、その2人を中心に他の委員を決めていく。

今回もその流れで、やりたい委員に立候補していく形になった。

委員会に入っておくと内申が良くなる、なんて噂があるからか、今年は立候補者が多い。

『じゃあ次ー、美化委員』

学級委員がそう言うと、今までたくさん挙がっていた手が、ピタッと挙がらなくなった。

人気がないとは知っていたけど、ここまでとは…

と思いつつ、他にやる人がいないなら、と手を挙げた。

『お。じゃあ、Aさんと、はっすんね』

「……え？」

『ん？どした？』

「あっ…いや、なんでも、ないです」

私だけが手を挙げたと思っていたのに…とこっそり斜め後ろを伺うと、私に気づいた大橋くんがニコッと笑った。

……なんで…？

周りの女子も、『大橋くんは体育祭実行委員とかだと思ったのにな～』とか言っていて、心の中で同意する。

人気の委員会に入ると思っていたのに、どうして……？

HRの後すぐに、委員会ごとの集まりがある。

荷物をまとめた大橋くんが、私の席の前に立った。

和「Aちゃん、よろしくな？」

「うん、よろしく…大橋くん、美化委員やりたかったん？」

和「おれ結構キレイ好きなんよ、部屋の掃除とか得意」

「へぇ！そうなんや」

和「まぁ、理由はそれだけやないけど…」

「え？」

和「……ううん、なんでも！ほら、委員会遅れるで！」

「あっ、待って！」

急いで荷物を持って立ち上がる。

先に教室から出ていってしまった大橋くんは、教室の前で待ってくれていて

並んで歩いて、委員会に向かった。