足踏み ページ24
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" 丸ちゃんとどうゆう関係なん？ "
きっと、大倉さんは迷ったと思う
この質問を、このバトンを、私に渡すか
ねじれの位置にいるはずの私達に疑問を持つことは当たり前で
でも、大倉さんは丸山さんのことをよく知ってるから
コンロに向かって立つ大倉さんの背中は、伸びていた
｢朝の電車が一緒で、、色々あって話すようになって、｣
｢色々ね、｣
大倉さんは鼻で笑って、棚から白いお皿をだす
彼から受け取ったバトンをもって私は悩んだーーーー
ーーーーーーーこのバトンを、どこへ持っていこうか
｢でも、私が丸山さんに期待しすぎて｣
私はトラックから抜ける
大倉さんは黙っていた
｢暴走しちゃって、ここに来た次の日から同じ電車に乗ってこなくなりました｣
自分でもおかしいくらい淡々と、
受け取ったバトンはゴールテープを切ることも無く
消え去った
カタン
いつの間にか盛られていたハンバーグと
申し訳程度のライス
｢それで、あんな思いつめた顔してたんや｣
ぼそっと吐き出された言葉に私は大倉さんを見る
｢それは疲れてたからで…………あ、あと5分で10時｣
泳いだ目で捉えた時計の針は 11 を指していて
私は今更焦る
その時、お店の照明が薄暗くなった
｢あーー、ごめんこれ奥持ってくわ、あっちで食べて｣
頭をガシガシとかいて、バツが悪そうにそうゆう大倉さんに従って、私は奥へと進む
無機質な部屋にぽつんと置かれたテーブルにお皿はおかれ、私は脇にカバンを下ろす
｢また後で来るから食べといて｣
急ぎ足で出ていく大倉さんにまた申し訳なくなって
灰色の部屋に置かれたハンバーグと
自分の鞄に着いたキーホルダーが滑稽で
なんだか涙が出そうになった
私は急いでハンバーグを食べて、
鞄から取り出したメモに
" ご迷惑おかけしました。ごちそうさまです。"
とだけ書いて、お皿の隣に置いた
帰り道、私は全部を思い出す
ーーーーーー初めて丸山さんと話した日
ーーーーーー亮からの告白
ーーーーーーマスク越しのキス
携帯を開いて緑のアイコンに親指をあてて
私は随分と下に行ってしまった彼とのトークを開く
1ヶ月以上前の4つの不在着信
前に進もうと、キーボードを出した時
電車がくるアナウンスがして
また私は、足踏みをした
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ぬう(プロフ) - 世現身(。。)さん» コメントありがとうございます。締めくくりまで頑張らせてもらいます！ (2019年1月13日 22時) (
レス) id: 8ea0f04396 (このIDを非表示/違反報告)
世現身(。。) - 丸山さぁぁん、、 ストーリーの進め方とかめっちゃすきです！応援してます！ (2019年1月8日 20時) (レス) id: 85930732e3 (このIDを非表示/違反報告)
ぬう(プロフ) - 倉安LOVEさん» 亮ちゃんとの関係もしっかり書かせてもらいます！丸ちゃんサイドものちのちだしますね〜 (2018年11月30日 23時) (レス) id: 8ea0f04396 (このIDを非表示/違反報告)
倉安LOVE - 亮ちゃんと付き合ってほしいなぁ。丸ちゃんはどんな気持ちなのかなぁ？ (2018年11月5日 1時) (レス) id: 74ed2de143 (このIDを非表示/違反報告)
ぬう(プロフ) - 倉安LOVEさん» コメントありがとうございます。楽しんでもらえるようにがんばります！ (2018年10月27日 21時) (レス) id: 8ea0f04396 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぬう | 作成日時：2018年10月14日 23時
