あなたの ページ19
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丸山さんがホットコーヒーを買ってくれて、2人で改札前のベンチに座る
大阪のど真ん中、歩く人のスピードは早くて、皆これから始まる1週間に立ち向かっていた
隣に座る丸山さんは、マスクをつけてて
でもコーヒーを飲むから結局顎にかけてて
私と同じように、流れる人の波を黙って見ていた
｢みんな何をそんなに急いでんねやろなぁ｣
｢めっちゃ月曜て感じですね｣
きっとここで誰か泣いても、誰も立ち止まらないし
気づかない
そんな切なさを感じながら丸山さんの方を見ると、丸山さんも、同じような顔をしていた
丸山さんは泣いてる人がいたら助けるんだろうなぁとかそんなことを考えていると
ふと丸山さんがこっちを見た
｢僕らってどう見えてんのやろね、年の離れた兄妹てきな、、？｣
そう言って笑う丸山さんを見て、私は別の切なさが込み上げてくる
スーツと制服の私達はどう見ても不釣り合いで
｢それか若いお父さんとか、、、ないか！｣
そんな冗談に、私はまた虚しくなる
下の名前も、歳も、住んでる場所も知らない人に恋をする自分が、どうしようもなく惨めだった
｢僕がもうちょっと若かったら良かったのになぁ｣
｢……｣
｢Aちゃんと付き合えたかもしらんのに｣
私はこれ以上彼の口からでる言葉を聞きたくなくて
｢……若かったらなんですか｣
また、子どもっぽいことをしてしまう
｢今は、恋愛対象にはなりませんか｣
驚く丸山さんを、私は涙目で見つめる
｢、、、、Aちゃん｣
｢昨日、幼なじみから告白されました｣
｢…………え｣
｢答えられずにキスだけしました｣
｢……｣
こんなことを言ったって大人の丸山さんには何も響かないのに
言った瞬間、左目から涙が零れて
丸山さんはいつのまにかマスクをつけていて、目元だけが強調されるから
私はまた、その大きすぎない目に、瞼に、吸い込まれていく
涙が零れるたびに丸山さんの目は歪んでいった
そんな目をさせたいわけじゃない
･･･ーーーーーーただ、あなたのことが知りたくて
･･･ーーーーーーあなたに横で笑って欲しくて
あぁ……もう無理……
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ぬう(プロフ) - 世現身(。。)さん» コメントありがとうございます。締めくくりまで頑張らせてもらいます！ (2019年1月13日 22時) (
レス) id: 8ea0f04396 (このIDを非表示/違反報告)
世現身(。。) - 丸山さぁぁん、、 ストーリーの進め方とかめっちゃすきです！応援してます！ (2019年1月8日 20時) (レス) id: 85930732e3 (このIDを非表示/違反報告)
ぬう(プロフ) - 倉安LOVEさん» 亮ちゃんとの関係もしっかり書かせてもらいます！丸ちゃんサイドものちのちだしますね〜 (2018年11月30日 23時) (レス) id: 8ea0f04396 (このIDを非表示/違反報告)
倉安LOVE - 亮ちゃんと付き合ってほしいなぁ。丸ちゃんはどんな気持ちなのかなぁ？ (2018年11月5日 1時) (レス) id: 74ed2de143 (このIDを非表示/違反報告)
ぬう(プロフ) - 倉安LOVEさん» コメントありがとうございます。楽しんでもらえるようにがんばります！ (2018年10月27日 21時) (レス) id: 8ea0f04396 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぬう | 作成日時：2018年10月14日 23時
