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自分のこと ページ13

その後は鬼塚教官を医務室に運び込んだり、それ以降の講義が休学になったり、あの時動いた我々6人は、簡易的な聴取を受けたりとてんやわんやで、

気がついた頃には、既に窓の外は夕闇に染っていた。

昨日のような肌寒い風を受けながら、屋上へと続く階段を2つの足音が上る。

「新宮、別に戻っていても良かったんだぞ?」

「問題ない。それよりも降谷くんとあいつを2人きりにするとろくな事がない。自分の安寧のためだ。」


そう返すと、金髪の彼はその青い目を少し見開き、笑いを零した。
今は松田に処分を伝えるため、そして喧嘩をしないよう見張るために降谷と行動していた。

「はは、そいつはすまない。

今日は助かった。僕からも礼を言わせてくれ」

「礼なら、既に教官から受けている。必要ない」

「いや、ヒロのことさ」

ヒロ?
思いがけない名前に、少し首を傾げる。

「あの時、ヒロが転けないように、後ろで支えてくれただろ?」

なるほど、その事か。

「大したことじゃない、気にしなくていい」

「そうか、でもありがとう。君のおかげでヒロは怪我しなかった。

あと、別に僕のことはゼロで呼んでくれて構わないぞ」

「…?」

「同じ鬼塚教場同士、仲良くしよう、という事だ。」

「仲……良く?」

「ひょっとして、ヒロと違って僕はあまり信用されていない?」

困ったな、と言いながら眉を下げて笑う降谷に、Aは困惑した表情を見せる。

「いや………驚いただけだ。

その……仲良く?と言われたのは初めてだったから…」

「初めて?」

「中学以降は海外に居た上、高校をとばして大学を出たから……
環境がすぐ変わるせいで、友人という友人は作ってこなかった」

「へぇ…海外に居たのか」

「そう、14の時からだから…向こうにいたのはざっと4、5年くらいか。その後こっちに戻ってすぐこっちで試験受けて……」

試験自体に受かったのは18の年末頃だったか。

「……ちょっと待ってくれ、新宮」

今度は、降谷が困惑した表情をうかべる。

「何?」

「君、今いくつだ…?」

「昨年の12月で19になったばかりだ」

「19!?ま、まさか未成年だったのか!!?」

そう。何故かは知らないが、よく年上と見間違えられることはあった。
向こうにいた時もそうだ。よく同期に酒を飲まされかけたこともある。


「まぁそんなことなんて別にいいだろ、ゼロ。

早く行こう、夕食の時間が近い」

驚いているゼロの背中を押して、再び階段をあがった。

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しゃ〜け(プロフ) - 早桃さん» 早桃さん、コメントありがとうございます〜!!!面白行っていただけてもうめちゃくちゃ嬉しいです!!頑張って更新していくので、今後も是非よろしくお願いします〜!! (2022年12月27日 1時) (レス) id: 8454d3df8d (このIDを非表示/違反報告)
早桃 - すっごい好きな作品です!面白い!これからも無理せずに更新頑張って下さいね!応援してますぅぅぅ! (2022年12月26日 12時) (レス) @page37 id: f9af42ef58 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しゃ〜け | 作成日時:2022年12月19日 2時

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