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戮力協心 ページ12

「や、やべぇぞ!!命綱が教官の首に!!」

突然の出来事にあたりは騒然とする。

かく言うAも一瞬呆気に取られたが、直ぐにハッとしたように振り返った。

「おい……お前ら……」

騒がしい中でも、伊達班長の声がしっかりと聞こえる。

「やる事は……わかってるよな?」

「拳銃…」

「弾…」

「射撃…… 」

「俺は土台…」

「じゃあオレは土台の上のつっかえ棒かな?」

「じゃ、私は各自補助ということで」

「オウよ!んじゃ野郎ども………行くぞ!!」

かけ声とともに各々が動き出す。

ヒロと伊達班長とが、作業員を支えている隙に
Aは萩原について、より人の多い中でしゃがみこむ。

「Aちゃん、やることはわかってる?」

「勿論」

小声でコンタクトを取り、萩原は「了解♪」と帽子を後ろ向きに被り直した。

そして一言

「あんだよ!弾、こんな所に落ちてんじゃんか!」

周りがいっせいにザワつく。

その一瞬で

「見つけた、萩原。」

「さすが〜!」

スタスタと一直線に、ポケットの中を探っている1人の生徒の元へ。

「アンタだな?弾をくすねてたのは……」

「弾、必要だから早く渡して」

「わ、悪い……最初の拳銃訓練の記念にって……」

弾を受け取って、踵を返す。

「降谷くん、これ使って」

ほぼ同時に、組み立て終わった松田が、拳銃を渡す。

「外したらぶっ殺すぞ……ゼロ!!」

任せろ、という代わりに、降谷は手馴れた手つきで銃を構える。

発砲音が1発響き、それと同時に命綱が引きちぎれる音がした。

グラりと教官と作業員が落下し、それをヒロと伊達班長が支ようとする。


「!!……っぶねぇ!!」

「Aちゃん!?」

ヒロの落下地点、足を着いた場所にあったのは


先程天井から崩れ落ちた破片。
そこまで鋭利、という訳では無いが踏んだらおそらく足が滑るものだ。

咄嗟に滑り込んで、ヒロと一緒に作業員の背中を支える。

「新宮さん!?」

「ヒロ、足元気をつけて」

「おい教官!鬼塚教官!?」

支え治したところで、鬼塚教官が息を吸い込む音が聞こえた。



間一髪。




まさか警察学校に入って数日もしないうちに、人命救助をする事になるとは思ってもいなかった。

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しゃ〜け(プロフ) - 早桃さん» 早桃さん、コメントありがとうございます〜!!!面白行っていただけてもうめちゃくちゃ嬉しいです!!頑張って更新していくので、今後も是非よろしくお願いします〜!! (2022年12月27日 1時) (レス) id: 8454d3df8d (このIDを非表示/違反報告)
早桃 - すっごい好きな作品です!面白い!これからも無理せずに更新頑張って下さいね!応援してますぅぅぅ! (2022年12月26日 12時) (レス) @page37 id: f9af42ef58 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しゃ〜け | 作成日時:2022年12月19日 2時

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