検索窓
今日:20 hit、昨日:26 hit、合計:180,947 hit

ページ26

電球が壊れているのか、チカチカと、不規則に点滅を繰り返すコンビニの看板。

しかし、不規則に、だが周期的に、同じ点滅が起こることがあるか?

「……ツー…トン……ツー、ツー…」

足を止めて、じっとそれを見つめる。

間違いない、あれはモールス信号だ。

私の視線の先にヒロも気がついたようで、同じように見つめては驚くように目を見開いた。

「だから諸伏よォ、昔、何があったか知らねぇけど
話してくれたら、俺らのしょーもない助言が…

なにかの助けになるかもしれねぇぜ?」

「た………た…す…け…て…」

「今かよ!?」

タイミング良かったな、今の

「ち、違うよ!ホラ!」

「2人とも、そこのコンビニの看板の明かり見てくれ」

指を指し、視線を向ける。

「まるでモールス信号みたいに……点滅して……」

「おいおい、ありゃー……」

「みたいに…じゃねぇな」

じゃあ、やっぱりあのコンビニで何かがあったということだ。

「なんでよりにもよって、警察学校の近くで事件を起こすのやら…」

「わざわざ看板使ってやるってことは、信号を送っている誰かってのは、多分身動きが取れない状況にいる……

んで、コンビニの配電盤があるのはスタッフの控え室くらいか?」

「詳しいな、松田……」

「昔、少しだけバイトしてたことあんだよ。
ま、すぐ辞めたけどな」

コンビニからこちらが見えない程度の距離を取り、立ち止まって会話をしているフリをする。

「……で?どーやって中確認しようか」

「これ以上近づいたら怪しまれるしな…
それに、騒ぎにも通報もされてないとなると、多分計画犯だと思う。それも複数……」

ヒソヒソと会話をしながら、ヒロはどこかへメールを送っているようだったが、やがてため息をついて肩を落とした。

「……ダメだ、ゼロの反応無いや」

「あいつ寝てんじゃねーの?」

「スマホ……………そうだ」

Aはおもむろにそれを取り出したかと思うと、

「ごめん松田、ちょっと合わせて」

「は?

うおっ!?」

松田と腕を組み、いかにも飲み会帰りに同僚と自撮りをするような素振りをしながら。

パシャリ


「ありがと…………皆、これ」

「急に何しやが……

!!」

背景になったコンビニの中、拡大した先には、

なにかライフルのようなものを持った男と、その奥で普通にたっている店員の姿。

姿こそはっきり見えないが、まだもう何人かいそうだ。


「これは……!」

「……作戦、立てようか」

・→←外出



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (84 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
295人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

しゃ〜け(プロフ) - 早桃さん» 早桃さん、コメントありがとうございます〜!!!面白行っていただけてもうめちゃくちゃ嬉しいです!!頑張って更新していくので、今後も是非よろしくお願いします〜!! (2022年12月27日 1時) (レス) id: 8454d3df8d (このIDを非表示/違反報告)
早桃 - すっごい好きな作品です!面白い!これからも無理せずに更新頑張って下さいね!応援してますぅぅぅ! (2022年12月26日 12時) (レス) @page37 id: f9af42ef58 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:しゃ〜け | 作成日時:2022年12月19日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。